運営に関する秘策

映画スラムダンクに学ぶ、福祉介護の現場に活かせるチーム運営について

篠原
篠原
2022年12月に公開されたスラムダンクの映画はご覧になりましたでしょうか?
fukushiくん
fukushiくん
まだ見てないですがそんなに良いのですか?
篠原
篠原
評判の通り神映画でした!まだの方はぜひ見た方が良いです。特に単行本を端から端まで読んだ方にとったら、神を超えた神映画でした。
ずっと見ていたい!と思った映画は初めてでした。リピートしたいです。

 

ネタばれになるので内容は言いませんが、介護や福祉の現場に活かせるな!と思うことが在りましたのでご紹介します。それはズバリ!

チーム作り!について。

fukushiくん
fukushiくん
バスケットと介護や福祉が同じチーム運営という意味でしょうか?どちらかというとマラソンに近い感じがしますが。
篠原
篠原
介護は福祉や言わずもがな「チーム運営」です。

確かに在宅などは単独で支援に入りますし、夜勤などは現場は一人もあるでしょう。だからマラソンなんじゃないの?と思うかもしれませんがそれは素人。

たくさん現場を経験した方ならわかると思いますが、

現場は利用者を通し、繋がっている!つまりチームなんですね。

一人の支援者が行ったことは利用者を通し、すべてにつながるのです。それが顕著化したのが、いみじくも「コロナ」でした。直接は会ってはいない支援者が陽性になっていく。

現場の職員からしたら本当に大変な対応でしたが、チーム運営ということが証明されました。

で、そのチーム運営に欠かせない要素が今回のスラムダンクの映画にはあり、共有したいと思いました。

fukushiくん
fukushiくん
バスケットと介護や福祉は所詮違うのでは?ましてや介護や福祉は正解がないのでチーム作りとなるともっと難しい。
篠原
篠原
もちろんその通りです!でも映画を見ていて共通していることはあるな!ということわかりました。私の感想ですが。

映画スラムダンクに学ぶ、福祉介護の現場に活かせるチーム作りについて。はたしてそれはなんでしょうか?

 映画スラムダンクからチーム運営のポイントを探る!

映画スラムダンクに学ぶ、福祉介護の現場に活かせるチーム運営について

「一つの解」に絞れないチーム運営

fukushiくん
fukushiくん
良くツイッターとかで「これをすればうまくいく」みたいなものが流れてきますが、そもそもチーム作りはそんな「一つの解」に絞れるほど甘いものでもないですよね。
篠原
篠原
おっしゃる通り。本当に毎日試行錯誤で、日々問題と向きあい、ひとつひとつを解決していきます。これ!というもの一つに絞れません。

毎日職員からの不満を聞いたり、それを直したり、直接職員と話したり・・・・・そうチーム作りに答えや正解や一つの解なんかないというのが前提でこの話を聞いてください。

しかし、それもわかってうえで、これだけは共通するものがあるんです。これだけはもろにチームに反映することです。

逆に言うとチームを見るとき、それを見るだけでも、そのチームを見極められるかもしれません。

fukushiくん
fukushiくん
チーム運営の骨組みみたいなものですね。一体なんでしょう?
篠原
篠原
多くの現場を見てきてそう思いました。あくまで私の感想ですが。

チームに影響する「それ」とは?

篠原
篠原
 それが「リーダーの在り方」です。
fukushiくん
fukushiくん
「在り方」とはまたアバウトでわかりにくいですね。
篠原
篠原
はい。アバウトですが確実にリーダーの在り方はチームに影響を与えます。私の肌感覚ですと50%は与えるのではないか?と思います。
fukushiくん
fukushiくん
確かに介護や福祉の現場ではひどりリーダーや上司の下で働き、めちゃくちゃになってしまったという話をよく聞きます。その逆バージョンということですね。
篠原
篠原
しっかりとしたリーダーシップが取れているチームは確実に良いチーム力を発揮している。逆もしかりです。
fukushiくん
fukushiくん
ではどんなリーダーがよいのでしょう?鬼上司?仏上司?頑固上司?どれも問題があるように感じますが。
篠原
篠原
仏でも鬼でも、その方に合っていればよいのでしょうが、共通すると良いリーダーシップには3つの要素があると思うのです。

前キャプテンと赤木と宮城から考える「リーダーシップ3つの要素」とは?

映画の中では、赤木の前のキャプテンと赤木と次のキャプテンである宮城の3人が取り上げられています。

  • 前のキャプテンがあまりよくないリーダーシップ。
  • 赤木は良いリーダーシップ
  • 主役の宮城はそのリーダーシップを引き継ぐ次世代のリーダー

で、良いリーダーシップが取れていれば、そのチームは良くなるということです。

リーダーシップには3つの要素があります。それが

  1. 「トップダウン」
  2. 「ボトムアップ」
  3. 「フォローシップ」です

「トップダウン」は旗振り係

リーダーにもとめられる「トップダウン」は、ツアーコンダクターでいう「旗振り係」です。「チームをこうしたい」という思いですね。映画の中では以下のようなセリフがありました。誰が言ったかはご想像にお任せします。

「全国制覇なんて大それた目標を押し付けるなよ」

「全国制覇をしよう!」

「俺たちならできる!」

「さぁ一本止めるぞ」

「落ち着こう。まだ慌てるような時間ではない」

fukushiくん
fukushiくん
良いリーダシップにはトップダウンでこうしよう!というのがありますね。逆に良くないものもトップダウンで下に響いていく。
篠原
篠原
だからリーダーの在り方が大事なのですね。

意見を押し付けるだけではなく意見を吸い上げる「ボトムアップ」

篠原
篠原
リーダーが「こうしたい」という思いをぶつけたら、今度はチームメイトの意見を吸い上げる「ボトムアップ」です。このボトムアップがないと目標が机上の空論になってしまいます。
fukushiくん
fukushiくん
しかしボトムアップって大体がネガティブなことではないでしょうか?「やりたくない」「そんなの無理」「できっこない」「大変だ」・・・
篠原
篠原
リーダーの意見と、チームメイトの意見とすり合わせをします。どうしたいのか?どうなりたいのか?なぜそのゴールなのか?リーダーの意見だけと通すのは独裁になってしまい、チームはついてきません。

ミスやついていけない方をフォローする「フォローシップ」

篠原
篠原
そしてとても大事な要素がこのフォローシップです。湘北のフォローシップの名手はメガネ君こと小暮君です。小暮君がいるから、赤城の厳しいトップダウンでもみんながついていけます。チームに小暮君のようなフォローシップができる方がいればチーム力が劇的に上がり、超大事な存在です。
fukushiくん
fukushiくん
現実にも何かにつけてフォローしてくれる方がいますが、大事な存在なのですね。

映画の中でチームが喧嘩しながらもフォローしてく様子が描かれています。もちろん口だけではすぐに見抜かれる。日々の言動ががそれと一致しているかを見られる。一致していれば部下や職員がついてきます。

篠原
篠原
そしてそして今現在恐ろしいことが起きています。SNSで一人に対応したコミュニケーションが一瞬ですぐに広がる時代になってしまいました。
fukushiくん
fukushiくん
なるほど!一人に行ったことが一瞬にして全職員に拡がってしまうのですね。怖い時代です。

SNS時代の情報拡散は一瞬

一人に行ったことは全員に知れ渡る

SNSやlineが発達し、職員同士もすぐに共有できます。上司が一人の職員に行ったこともすぐに拡散される時代。つまり一人の職員に行った言動は全員の職員に知れ渡るのです。それも一瞬で。仮に一人にパワハラしたとしたらそれが全員に拡がります。

fukushiくん
fukushiくん
上司が良い対応をすればそれがどんどん広がり、逆に不誠実な対応をすればそれが一瞬で他の職員に知れ渡る時代なんですね。
篠原
篠原
より透明性が求められるんですね。

ピンチの時に助けてくれたことを人は憶えている

篠原
篠原
人の脳というのは不思議なもので自分がつらい時ピンチの時、弱っているとき、弱い立場の時に人からしてもらった言動はしっかりと憶えています。
fukushiくん
fukushiくん
逆に自分が新人の頃に助けてもらった恩は絶対に忘れないし、逆に新人の頃の立場を利用し、圧力を加えられた方は恨みも忘れないでしょう。

相手がつらい時にいかに相手の立場に立ち行えたか?ということが大事なのですね。

まとめ リーダーは自分の「在り方」を磨こう

fukushiくん
fukushiくん
リーダーの在り方がチームに影響するということがわかりました。ではリーダーはどのようにあり方を学んだり、磨けばよいのでしょうか?
篠原
篠原
自分自身とどうコミュニケーションをとるか?だと思います。自分自身とコミュニケーションをとることにより、自分の在り方が見えてきます。
介護・福祉の現場における理想の上司とは?上司としてやるべきことを考える。 介護や福祉の現場で気持ちよく働くには、上司との関係が良いというのはすごく大事な要素の一つでしょう。 では、理想の上司とはな...