ストレスから身を守る秘策

人間関係で悩んでいるのならまずはメンタルを鍛えよう。自信がない人が人間関係に振り回されにくくなる究極の極意

現役福祉職兼心理カウンセラーの資格を持つ篠原(@masayukishino8)です。

介護や福祉の職場で大変なのが人間関係です。介護職の退職理由で人間関係の悩みは上位にあります。

どんな人でも人間関係で大変な時やうまくいかずにストレスを貯めることがあります。大変な上司や同僚がいて振り回されてしまうことがあります。


今回の記事ではお伝えしたいことは、
ヤバイ上司や同僚の前にあなた自身の性格でこんな特徴を持っていませんか?

嫌な職員や上司の前にこんな特徴を持っていたら・・・

☑️人間関係で萎縮してしまいがちである

☑️相手に嫌われていないか気になる

☑️相手の顔色や機嫌が気になる

☑️人に自分や意見を受け入れてもらわないと不安になる

☑️人と自分を比べて自分はダメな人間だと劣等感を持っている

☑️自分なんて居ても居なくても同じで、消えてなくなってもさほど周りに影響ないと悲観的になるときがある

☑️自分のことが嫌いである。

☑️自分のことを否定している気持ちが強い

☑️失敗がとても怖い  ・・・・etc

篠原
篠原
これは何を隠そう私に昔の特徴です(笑)だいぶ改善されてきましたが、これでは嫌な上司や嫌な職員以前の問題で人間関係に疲れるはずですよね。

 

心理学で一番定評のある性格分析にビックファイブと言うのがあるのですが、その中の「神経症的傾向」が強い性格特性ですね。

これは仮説なのですが介護職や福祉職の中には私と同じ「神経症的傾向」が強い人が多いのではないでしょうか?つまりもともとメンタルが弱いと言うことです。

fukushiさん
fukushiさん
確かに人に嫌われないかとても気になる
fukushiくん
fukushiくん
失敗がとても怖い。

介護職や福祉職は人間関係が大変。でもその前にメンタルが弱かったら?

=そりゃ、疲れるよね。

 

仕事をしていると同じような性格の人によく出会います。

確かに人と比べてしまう傾向が強いかも?
人の顔色はとても気になる
失敗がとても怖い。上司に怒られないかがとても気になる
篠原
篠原
わかります。私も大分苦しめられてきました。

 

そしてここからが重要で神経症的傾向はある程度改善が聞く特性です。つまりこの神経症的傾向を改善するだけでも人間関係を良くしたり嫌な奴に振り回されにくくなるからです。

メンタルはある程度鍛えられる。
なら鍛えてしまえばどんな嫌な上司や嫌な職員出会おうと振り回されにくくなるんじゃない?しかもずっと。

fukushiくん
fukushiくん
理屈はわかった。メンタルを鍛えるって大変なの?時間がかかるんじゃない?
篠原
篠原
確かにすぐには出来ませんね。コツを掴むまで時間がかかるかもしれません。なぜなら今までとは逆のアプローチをするからです。
fukushiさん
fukushiさん
え??逆のアプローチ??

 

「体を鍛える」と言うと「体を鍛えるために頑張る」ことと思うかもしれませんが「メンタルを鍛える」は「頑張る」とはむしろ「逆」と言う意味ですね。

「メンタルを鍛える」は歯を食いしばって頑張ることではない。
むしろ頑張らないことが大事な時も多い。

fukushiくん
fukushiくん
労力の方向性が今までとは違うと言うことだね。コツを知りたい。

 

なぜ介護職や福祉職になろうと思った気持ちの裏にあるものは?

 

なぜ重労働で安月給と言われる介護職や福祉職に着こうと思ったのでしょうか?色々な理由があると思いますが多くの人がこんな動機ではないでしょうか?

人のためになるから
ありがとうと言われる仕事だから

この「ありがとうを言われたい」「人の役に立ちたい」という気持ちがポイントです。この気持ちが「強く」湧いてくると言うことは、人から認められることを欲しい気持ちが強いと言うことではないでしょうか?

fukushiくん
fukushiくん
確かに人から認められたら嬉しいけどそれって誰でもあるのでは?
篠原
篠原
そうですね。誰でも認められたら嬉しいものです。でもポイントは「強く」ですね。

過酷で安月給なものに耐えても人からの承認を欲しい気持ちが「強い」。これってつまり自分で自分のことを肯定できないからで、心のどこかで自分のことを否定している気持ちが強いからではないでしょうか?

他人からの承認が欲しい気持ちが強い
=「自分のことを肯定できない」「自分のことを否定している」気持ちが強いからではない?

fukushiさん
fukushiさん
う〜ん。わかるような?わからないような?
篠原
篠原
わからなくても大丈夫です。自分のメンタルほどわからないことが多いです。

 

介護職や福祉職につく人は優しい人が多いです。きっとこんな人は自分が傷ついた経験があったり、人と比べて自信喪失した体験や劣等感を抱えたりしたから、人の気持ちに敏感で優しい人が多いのでは?と思います。

私の自信喪失体験

私も吃音症というどもる癖が小さい頃からあり、それで心理学やカウンセリングを習おうを思ったのですが、もともと不安傾向が強く劣等感や自信の低さでも悩んでいました。人の目がとても気になる性格でした。それゆえ人の顔色を伺うのが得意でした。ですから利用者の気持ちも察するのが得意だろうと言うことでこの仕事を選びました。

 

介護職や福祉職に就こうと思った動機の気持ちの背景は?


もともと神経症的傾向or自信喪失した体験→自分で自分を否定している→人からの承認が強く欲しい→ありがとうと言われる仕事

そして人からの承認されたい気持ちが強い人はこんな思いで仕事をするのではないでしょうか?

人からの承認が強くほしいと?
  • 職員や利用者から嫌われないように頑張る
  • 職員や利用者の期待に過度に答えようとする
  • 自分の心身を無視して人のために頑張ろうとする

 

fukushiさん
fukushiさん
なるほど〜そうですね。これはわかります

 

ここで問題です。良い職員だけならそれで良いですが、嫌な職員や嫌な上司の時でも同じように頑張ってしまうのではないでしょうか?。

【相手が嫌な職員だとしても】人からの承認が強くほしいと?
  • 嫌な職員から嫌われないように頑張る
  • 嫌な職員の期待に過度に答えようとする
  • 自分の心身を無視して嫌な職員のために頑張ろうとする
fukushiさん
fukushiさん
うん、これは、当てはまります
篠原
篠原
 問題は「承認」なので、ここで自分を自分で肯定することができたらどうなるでしょうか?これが今回の記事のメインテーマの究極の極意です。

 

人間関係究極の極意

もともと神経症的傾向or自信喪失した体験→自分で自分を否定しているのを改善人からの承認はそこまでいらないありがとうと言われなくても人から認められなくても、それはそれで大丈夫自分の思う通りに意見を言い、仕事をする→人間関係に振り回されにくくなる

篠原
篠原
先ほどのを裏返してみましょう

 

自分で自分を肯定し、人からの承認がそこまでいらないと?

□嫌な職員からも嫌われないように頑張るのを止める

□嫌な職員の期待に過度に答えようとしない

□自分の心身を無視して嫌な職員のためにも頑張ろうとしない

fukushiくん
fukushiくん
確かに、結構楽になるかも!
篠原
篠原
自分を自分で承認(肯定)出来ることで無理に頑張ろうとすることが減ります

 

自分で自分を承認できること=自己肯定感

篠原
篠原
自分で自分を承認できると言う中核になるものが「自己肯定感」と呼ばれるものです。
自己肯定感とは?

自己肯定感とは自分の価値や自分の存在意義などを肯定できる感情(=自尊感情)のこと。「自分は自分であり、人は人である」と言う気持ちですね。

多くの介護職や福祉職で起きている様々な人間関係の問題は、ヤバイ運営が絡んでいたりヤバイ職員が引き起こしたりしたりするので、はっきり言ってどうすることも出来ないことも多いです。

 

しかしここで自己肯定感が高まってくればどうでしょうか?理不尽な問題に対処しようと知恵を絞り行動しようとしたり、職員と協力しあったり、嫌なものに嫌と言える性格になれたらどうでしょうか?

 

篠原
篠原
はじめにあげた私の性格の特徴を裏返して見ますね。

 

相手がどんな人であろうと対等な関係を築け意見を言える

✅相手に嫌われていようがいまいが自分の仕事をするだけである

✅相手の顔色や機嫌はそこまで気にならない

✅人に自分や意見を受け入れてもらわなくてもそれはそれで大丈夫

✅自分は自分の長所と短所を客観的に把握し受け入れている

✅自分が周りに及ぼしている影響がある

✅自分のことが好きである

✅自分には苦手なこともあるが得意なこともありどちらも受け入れられている

✅失敗は成功の母である

fukushiさん
fukushiさん
こんな性格や考え方になれたら、きっとどんな嫌な上司や嫌な職員がいても、行動できたり、意見が言えたりすることでストレスに一方的に振り回されることが減ってくるかも?

 

 

さらに、自己肯定感を高い人には周りの信頼ある職員とも良い関係を築け味方についてくれます。友人も家族も良い関係を築くことができるのでいざという時に助けてくれます。利用者とも近すぎず離れすぎずの良い関係を作ることができ、良い関係を築くことができるでしょう。

自己肯定感が高まって承認欲求を減らすことができると?

□他人の期待に過度に答えようすることが減り、自分の気持ちや仕事に集中することで嫌な職員に振り回されることが減る

□人間関係全般で人との良い距離感を保つことが出来るので人からも喜ばれる

 

 

自己肯定感をあげる具体的な第一歩は今までの努力とは「逆」をすること?

 

fukushiくん
fukushiくん
自己肯定感をあげればいいのはわかった。ではどうやったら自己肯定感が上がるの?肯定ということは良いところだけ肯定して伸ばせば良いのかな?
篠原
篠原
この「肯定」と言う意味は「承認する」と言う意味ですが「自分の中のプラスもマイナスも全て承認する」ってことです。
fukushiくん
fukushiくん
プラスはわかるけど、欠点とか嫌な部分も肯定するってこと?自分には欠点が多すぎてそれを受け入れることなんて出来ないよ
篠原
篠原
そうですね。人に評価されたり、プラスの部分なら誰でも受け入れられますよね。しかし人間は両面あるのが普通。プラスの部分しか見ない人は、自己愛と呼ばれナルシストですね。

 

自己肯定感=自分の中の欠点もマイナスも嫌な部分も見たくないところも全て承認する。もちろんプラスの部分も。

fukushiさん
fukushiさん
簡単なようで難しそう
篠原
篠原
はい難しいです。なぜなら今までは私たちは自分でも周りの人からも、人と比べて、欠点やマイナスを否定し、強制し、直すこと、頑張ることが美徳や教育とされきたからです 

例えばこんなことは誰しもが考えると思います。

マイナスを克服することが良いとされてきた例

友達のAちゃんは明るくて誰にでも積極的に話しかけて友達も多い。私は人見知りで暗い。私も明るく積極的にならなきゃ!

篠原
篠原
で、だいたいどうなりますか?
fukushiさん
fukushiさん
頑張って無理をして明るく振舞おうとして、積極的になろうとする。でも心はなぜか苦しい。辛い。顔は笑顔でも心では泣いている。
篠原
篠原
そうですね。自己肯定感をあげるために、マイナスな部分を承認するとはこの逆をすることです。つまり

 

自分は人見知りで暗くてもいい。無理をして積極的になるのをやめよう。

まずは認めてあげることです。自分を否定することを止めることです。いい意味であきらめることですね。

fukushiくん
fukushiくん
しかしそれだと人間関係が構築出来ないのでは?
篠原
篠原
いえいえ、自分を認めたその上でできることを考えればいいんです
自分を認めた上で出来ることを考える例

「Aさんのようにたくさんの友人は出来ないけど少ない友達を大事にしよう」
「内向的なのは治らない。でも人を喜ばすことは好きだから誕生日などに手紙を書こう」etc

篠原
篠原
やれることはたくさんありますよね。できることや自分がしたいことをやればいいんです。

今まではマイナスな部分を否定することを頑張るエネルギーにしてきた。

自己肯定感をあげるには、その逆。

マイナスな部分を否定することを、やめて受け入れること。そしてその上でやれることを考える!

私が体験した自己肯定感を上げる取り組み

私が体験した自己肯定感をあげる取り組み

私は自分の吃音症を直すために出会ったのが、同じ吃音症を持つ自助グループでした。そこはグループカウンセリングで吃音症を改善しようとする取り組むコミュニティでした。

篠原
篠原
メンタルが豆腐のように弱く劣等感や自信のない自分の塊でした。

そこのメンバーの特徴は社会的な地位が高い人も多く、何より自分と同じ症状を抱えているのに、自信があり、明るい人が多かったのです。答えはすぐにわかりました。グループカウンセリングにより自己肯定感が高い人が多かったからでした。

 

カウンセリングでしたことは自分を否定することを止めて、まずは自分の要素を認め受け入れることをひたすらしました。

「どもる自分も自分」「自信のない自分も自分」「人の顔色を気になってしまう自分も自分」「人間関係で萎縮してしまう自分も自分」…etc

 

止観とか内観と呼ばれることですね。

するとだんだんと「自分は自分なんだ」と言う感覚がもてる様になりました。気負いする必要がなくなり体の力が抜けてどもる症状も改善されてきました。

精神的にも安定し始め、人間関係が楽になってきました。自分のことが好きになり自分の強みや特徴を伸ばしたいと思える様になりました。だんだん劣等感も改善されて、自己肯定感が高まってきたのを感じました。

篠原
篠原
自分で自分を否定するストレスがなくなっただけでも楽になりますよ。自分で自分を否定するストレスが結構な労力を使うからです。

 

自己肯定感が下がるのは自分で自分を否定するストレスから

自己肯定感が下がるのはそもそも自分で自分を評価したり否定するストレスからです。人見知りでも、緊張しいでも神経症的傾向でも不安が激しくても、それを否定せずに受け入れていればそこまで問題になりません。

篠原
篠原
問題は「人見知りはだめだ。人前で緊張する自分はダメなんだと否定するストレス」がメンタルに悪影響なんです。
fukushiくん
fukushiくん
確かに。結構自分で自分を否定することが多いなぁ

メンタルが弱くなるのは自己否定しているストレスから。受け入れてしまえばそもそも問題ではない。

fukushiさん
fukushiさん
しかしやっぱり人と比べて自分を否定してしまうなぁ

 

例えば「人見知りな自分はダメなんだ」と自己否定している人がいるとします。しかし誰と比べてでそう思うのでしょうか

そうなんです。基準が曖昧なんですね。曖昧な基準と比べて一喜一憂して、悪いだダメだと悲観的になっています。その悲観的な感情やストレスが自己肯定感を下げているのです。

篠原
篠原
大事なことは良いも悪いもない状態を観察するだけです

ただ否定なく自分を観察する、受け入れるとは「人前に出ると心臓がドキドキしてしまう自分」となり、そこに良いも悪いもない状態を観察するだけになります。余計なことはしないんです。

fukushiくん
fukushiくん
ちょっとずつわかってきた気がする。そうか否定や誰かと比べることって結構曖昧なものと比べてるんだもんね。
篠原
篠原
良くも悪いもない状態を観察するって結構難しいので、まずは否定することをやめることから初めてみましょう

 

 

否定することや自分で自分を評価することをまずは止めてみよう

自分を受け入れると言うとちょっと難しいかもしれませんがまずは否定することや評価することをやめることは今日からでも出来ます。普段私たちは評価や批判をして自分を観察しています。

・人前で緊張してしまう自分(はダメな自分だ)

・人前でしどろもどろになってしまう(自分はかっこ悪い)

・人見知りな自分(は嫌だ)

・私は年収が低い(から自信がない)

篠原
篠原
私たちは普段自分のことを(  )の様に自分を否定したり評価して考えてしまいます。この(  )の余計なことをまずは止めてみてください。

例えば「人前で緊張してしまう自分」なら「人の前に行くと胸の鼓動が早くなり、呼吸が荒くなる自分」とだけですね。そこにいいも悪いもないんですね。これだけでも随分楽になるはずです。

 

まとめ まずは自己否定を止めてみる

 

いかがだったでしょうか?人間関係の究極の極意をまとめると以下の通りになります。

人間関係究極の極意

・嫌な人間関係の前に自分の性格やメンタルを見直すことで人間関係に良い影響がある

・一番メンタルに悪い影響を及ぼすのが自己否定よるストレス

・自分否定や評価することをまずは止めて「自分は自分でいいんだ」と一度あきらめてみよう。それだけでメンタルが安定してくる。

・緊張しいも人見知りも不安も誰かと比べて否定しなければ問題とならない。ただそういう状態があるだけ。基準が曖昧。

・自分の要素を認めて、その上でできることややれることを考えればいいだけ。