福祉や介護はとびきりストレス値が高い仕事。
ストレス対策を持っていれば、長く仕事が続けられるが、逆に持っていないと、身体や心を壊して、仕事の離脱も早まってしまいます。
近年はストレス対策として「ストレスコーピング」と呼ばれる対策が注目されています。
ストレスコーピングとは
ストレスにうまく対処しようとすること
コーピングと検索すると問題焦点型、情動発散型など、コーピングの説明が多い。
私は元々吃音症で、不安傾向が強いです。メンタルも強くない。それでも福祉の現場で約12年。管理者兼サービス提供責任者をこなしています。
ですからこんな職場や状態の方にこの記事を読んでほしいと思います。
☑なんとか今の職場を続けたいがストレスが一杯な方。
☑役職についていて現場と板挟みでストレスが一杯な方。
Contents
福祉や介護ですぐに現場で使えるストレスコーピング7選

ストレスコーピングは難しいものから簡単なものまで色々ありますが、
簡単で、明日から使えて、しかも私が実践していて効果の高いと感じるものを7つあげてみました。
- マインドフルネス瞑想
- 呼吸法
- 姿勢
- (自然の中を)歩く
- ヨガ
- 冷水
- 書く
1,マインドフルネス瞑想
近年注目、ストレス対策で注目されているのがマインドフルネス瞑想です。
私達のストレスは、「ストレスのかかった瞬間」よりもむしろ「その後」が問題ではないでしょうか?
問題をあれこれ考えたり(反芻思考)、明日の仕事を嫌だなと思ったり(予期不安)。もしくは過去の嫌な出来事を悔やみ嫌な気持ちになったり。
つまり「過去や問題への捕らわれ」や「未来への不安」で、それらは「自分の脳内」で起きています。
マインドフルネス瞑想がもっとも目指すべきものは「今この瞬間に集中すること」です。
「今この瞬間」に集中する力をつけることでストレスを低減していくというのがマインドフルネス瞑想です。
- リラックス効果
- 集中力を高める
- 不安の減少etc
- 背筋を伸ばす
- 呼吸に集中する
- 雑念が湧き上がったら気づき、呼吸に意識を戻す
なれてくれば隙間時間でできます。夜勤の空いた時間や休憩中などリラックスしたい時や集中力を取り戻したい時に使えますよ。
初めは動画を聴きながら行うと良いでしょう。wifiがある所やyoutubeプレミアムに登録し、オフラインでダウンロード出来れば通信料がかからずにできます。
2、呼吸法
呼吸法も瞑想の一部です。
- リラックスする
- 不安や緊張を軽減したい
- 集中力を高めたい
こんな場面に使えます。
呼吸法の良いところは瞑想よりもいつでもどこでも手軽に出来ということですね。
- 無駄な会議中
- ちょっとした空き時間
- 嫌な人と会話している時に聞いているふりをして呼吸法をする
特に腹式呼吸が簡単で、おすすめです。私流に簡単に説明します。
- 口からゆっくり息を吐くと同時にお腹が凹むのを感じる。初めは手をお腹と胸に添えるとわかりやすいです。
- 吐ききったら少し止める
- 鼻からゆっくり息を吸い、お腹が膨らむのを感じる
試しに15回を3分くらいかけて、ゆっくり行ってみてください。それだけでもかなりリラックス効果が得られると思います。
3,姿勢を良くする
背筋を伸ばし、姿勢をよくすることはストレスを受けにくくしてくれます。これは逆を考えてみればわかりやすいです。
下をみて背中を丸くしうつむいている
背中を丸め、縮こまっている。
姿勢と気持ちというのは密接な関係があります。瞑想で背筋を伸ばすというのも同じ意味があります。
- 会議など自分の意見を主張し、言い合いになる時
- 利用者や職員のネガティブな話を聞く時
4、(自然の中を)歩く
歩くことで脳内のホルモンであるセロトニンが分泌されます。
介護や福祉は感情労働と言われ、肉体が疲れるというよりは気持ちが疲れていることがあります。
ちょっとした精神の回復であれば歩くことが良いです。
特に緑の中を歩くことはグリーンエクササイズということで脳の疲労を取る効果があります。
5、ヨガ
ヨガは「ストレッチ」「姿勢」「呼吸」「瞑想」の4点セットですね。特に教室やスポーツ施設に通わなくても今はyoutubeで「ヨガ」と検索するとかなり良いものがあります。
特に福祉や介護は腰痛など肉体疲労も激しいので、行うと良いでしょう。
6,冷たい水のシャワーを浴びる
冷たいシャワーを浴びることにより皮膚の刺激を増やすことにより鬱の改善効果があるという研究結果が出ています。
7、書く
筆記開示(ジャーナリング)と呼ばれる効果で、不安や気持ちがモヤモヤした時など自分の気持ちを書き殴ることにより、ストレスを軽減できる方法です。
捨てて良い紙に書きなぐりそのままビリしてポイで良いのです。これが結構な解消方法になります。
上にあげた例はどれもお金いりません。福祉や介護では安月給で高ストレスですが、ちょっとした工夫で、ストレスコーピング力をつけることが出来ます。
まとめ お金ではなくちょっとした工夫で結構なんとかなる

これまでにあげた例は、コーピングで言うと「情動発散型」と呼ばれる例で、受けたストレスをなんとかしようとする方法です。
でも嫌な上司や人間関係そのものが嫌だと、ストレスが溜まる一方です。特に会社は選べても上司は選べませんからね。特に介護や福祉は人間関係が理由で辞める職員が3割程はいます。
特に心理学では「アサーション」と呼ばれるコミュニケーションの方法が研究されています。ぜひ下記の記事を参考にしてみてください。
