福祉や介護に仕事に就く際にとても大事なことは「その職員の人間性」。人間性って何か?と言ったら1つの要素にマインドセットという言葉があります。
マインドセット(mindset)とは
「自身の習性として根付いた物の見方や考え方」を意味する表現。
先入観・信念・判断基準・無意識の思い込み、等々の思考の傾向を指す。
その職員の考え方や価値観というのは大きく人間性を左右します。どこにいっても利用者や職員に信頼され、必要とされる人がいます。
逆にどこにいってもトラブルを多く起こしていまう人もいます。その人のマインドセットが多いに影響されてることでしょう。
以前にこんなツイートをしました。
福祉の仕事は人の心を見る職業だから、思っている以上に自分の人間性やメンタルは周囲にバレバレでしょう。取り繕っても見透かされてます。
特に上司は周囲から心を素っ裸な程に見透かされてることでしょう。だから人のことをとやかく言う前に自分のメンタルや人間性をしっかり見直し磨くことが大事。
— 現役福祉職員兼心理カウンセラーの資格を持つ 管理者兼サ責 篠原 (@masayukishino8) January 21, 2021
特に対人援助の職業は人をみる職業ですので自分の心の在り方も周囲にバレバレでしょうね。
嫌な上司などの職場では潰されてしまうこともあるでしょう。しかし、業界や長い目で見たら人間性の良い人がこの業界で必要とされます。
- 自己受容
- 弱みを受け入れ強みを伸ばす
- 「今」必要でない考え方を見直す
詳しく解説したいと思います。
福祉職員や介護職が職場に入る際に必要と思われるマインドセットをこの記事では解説します。
マインドセットがしっかりすれば、職員や利用者にも必要とされる貴重な存在になれるでしょう。
Contents
マインドセット1、他者受容は自己受容から

しかし!これは確かなことですが。
他人の気持ちを受け入れる前に自身の気持ちや存在を受け入れられているでしょうか?
自己否定が強い人が他人を受け入れることなど出来るのでしょうか?
自己否定が強い人が相手を受け入れる?鏡の前に立ってると思って下さい。自分が映ります。
大抵どんな気持ちになるでしょうか?
fukushiくんもっと良い顔に生まれてたらなーとか、スタイル良くなりたいとか。あら探ししたり、嫌な気持ちになりますね。篠原その鏡が他人に変わったら果たして受け入れられるでしょうか?人は自分を映す鏡と言われますが、自己否定が強い人が他人を見たときに同じように、他人のあら探ししませんかね?
自己否定のストレスが一番辛いとの研究結果も。自己否定がなくなるだけでも相当自分にとっては良いことです。
ナルシスト(自己愛)は、自分はかっこいい!とか自分のプラス面だけに惚れている状態で、これもメンタル的には脆いです。だって人間マイナスがあって当然ですから。
簡単ではないですよね。しかしここで簡単なことができます。
自己受容はできなくとも自分自身を自分で否定することは止められます。
それだけでも多いに前進。
- 他人と自分を比較して「自分はダメだな〜」と自分を否定することを止める
- 自分の嫌な気持ちや思考の湧き上がりを「こんな気持ちや考えを持ってはいけない」と否定することを止める
- 失敗や恥ずかしい思いをして「自分はもうダメだ」と否定することを止める
無理もありません。私たちは普段からそういう教育や環境に置かれていました。ここで気づき、それを意識的に止めるんですね。
他者承認はまずら自己受容から。自己受容は自己否定を止めることから。
マインドセット2、弱みを受け入れ強みを伸ばす

問題行動を取り扱う時はどうしてもこんな視点になりがちです。
- 問題やダメな所、弱点を(頑張って)矯正しよう
- 苦手なことに(我慢して)取り組もう
- 嫌なことを(我慢して)取り組もう
自分自身に「苦手なこと」「嫌なこと」「弱点」を矯正することを毎日課題にしていませんか?
- ●●さんは細い。私は全然ダメ。私も●●さんみたいに細くになりたい。
- みんなは出来るのに私はできない。私はダメな人間だ。
- みんなやっているのだから、あなたもそうしないとダメ。
- あなたのここがダメ。ダメな所を直して欲しい。
人と比べたり、弱み矯正は動く動力になるので最初のうちは良いのですが。。。しかしそれで継続できるでしょうか?どこかで苦しくなりませんか?
そしてもう1つ大事なこと。
私たちは小さい頃から「苦手なこと」「嫌なことを」「弱点」を矯正することを価値観におかれた経験が多いと思います。
確かにある程度弱みを克服しようとすることは大事かもしれません。しかしそれは「ある程度」。
人には得意不得意分野があり、強みと弱みもあります。大事なことは自分自身でも弱みを受け入れ、強みや得意分野を伸ばす視点を持つことですね。
周りの職員や家族や、友人にも同じ視点が持てると、周囲の人にも喜ばれますね。
自分自身にも弱みを受け入れ、強みや得意分野を伸ばす視点を持つことが大事。
周囲の人にも同じ視点が持てるようになる。
マインドセット3、「今」必要でない「考え方」を見直す

洋服や周囲にある物は年齢や季節やなどに寄って見直して、捨てたり、新しいものを買ったりします。
その中で、なかなか(昔の使わない)物が捨てられなくてゴミ屋敷になってしまう方がいて、大規模な掃除をして不要な物を捨てることにより、不思議と明るくなったり、吹っ切れたりします。
子供の頃の物を今も使っていたらちょっとおかしいと思いますが「考え方」は子供の頃や育った過程で身につけた思考を使っていることがほとんどです。
多くの方が考え方の見直しなんか行いません。ですから「自動的に思考」しているのです。物事は脳や心が処理しますから、結局高価なものもゴミ屋敷に埋もれてしまうのと同じです。
考え方の見直しの例例えば「恋人ができない」と悩んでいるhukushiさんがいます。そのかたに色々話をきいいてみると下記のようなことがあります。
篠原最近、恋人を作る場所に言ったり実際にアプローチしたのですか?fukushiさんいえ、最近はしていません。なぜしないか?実際にしっかり話を聞くと、自信がないからとのこと。
篠原なぜ自信がなくなってしまったのでしょうか?fukushiさん過去に一度アプローチしたことがあるが、それが失敗して「もうだめだ。自分は恋人ができない」と自信を無くしてしまいました。過去に一度の失敗で「もうだめだ。自分は恋人ができない」と自信を無くしていたようでした。
fukushiくん1回の失敗で「できない」というのはちょっと極端ですね一度の失敗=恋人ができないという「極端な物の考え方」をhukushiさんはして恋人を作るという行動を避けてきたようです。
篠原この考え方の癖に気づかないとどんなに良い人に巡り合っていたとしてもチャンスを逃してしまいます。
ポイントは生きてきた過程で身についた考え方の癖です。年齢や環境は変わりますが、身についた考え方や性格の癖は変わらないことが多い。
- 人には絶対に迷惑をかけてはいけない
- 失敗は絶対にしたくない
- 人に笑われたら恥ずかしいから絶対に笑われる行動は取りたくない
- 誰にでも好かれていないといけない
それは下記の記事が役に立ちます。

人を援助する職業の方はまずは自分の心を援助することから。
私たちは縁があり今の職業についたわけですが、人を援助する職業は自分の心の状態が反映されます。しかしどの教科書にも自分のメンタルをよくする方法は書かれていません。
人を援助する職業は自分の心の状態が反映されるが、どの教科書にも自分のメンタルをよくする方法は書かれていない。
ならば自分で良くしよう。