現役福祉職員の篠原です。
転職の際に気になることといえばその施設がブラックでない職場かどうかということでしょう。特に福祉施設や介護施設は転職を間違うと大変な目にあいます。
そうですよね。ハローワークの求人票だけを見ても月収などはわかりますが、その会社がブラックかどうか?などはわかりません。
ではここで「ブラックではない職場」ってどういう職場でしょうか?こんな声が多いかと思います。
色々あるかと思います。現役福祉職員の篠原的にまとめると以下の3つの悩みに分かれると思います。
ブラックでないの職場のみるべき3つのポイント
✅人間関係が良い
✅給料がそれなりに保障
✅有給などの労働条件が良い
この3つ全てを満たすことは無理でも、どれか二つぐらいは満たしている職場を見つけたいものですよね。
どうやったら転職の際にブラックではない職場を見つけられるか?現役福祉職員の私なりにデータや経験を元にした「コツ」をこの記事でお伝えします。
Contents
人間関係が良い職場はどこを見極める?

介護や福祉で人間関係で退職する人は多いというデータ
ブラックな職場でない要素でとても関係があるのが「人間関係が良い」ということでしょうか?
確かにそうですよね。データでも出ています。
こちらは介護の事業所の調査になるのですが職場の人間関係に問題があったという事業所は退職理由でも約3割ほどをしめ、上位に挙げられます。
ロンドン大学の研究に寄ると職場に友人のように親しい人間関係がいるだけで年収が数千万の価値があるとの研究も。
そうですね。良い人間関係は入ってみないとわかりません。でも逆にギスギスした良くない人間関係の組織というのは二つのポイントを見れば見極められると思います。どうやったら悪い人間関係を見極められるか対策をお伝えします。
悪い人間関係の施設を見極める2つの見極めポイント
悪い人間関係の問題が発生してしまう大きな理由は二つあると考えます。
□過剰なストレスが職員にかかっている組織の価値観やシステム
□やばい性格の持ち主が組織の管理的な立場にいるかどうか
過剰なストレスで人間関係がギスギスすることがあります。
そこには過剰なストレスを生んでしまう組織の「システム」や「価値観」が存在しているからでしょう。例えばこんなことでしょう。
□リーダー的存在の人に過剰な負担がかかっている
□人員不足で働かせている
□「利用者を極度のお客様扱い」をして、無理な要望を聞き入れ職員を奴隷のように扱う施設
□労働条件(有給所得、休憩)が整っていない
□労働組合いなど管理側と話せる環境や会社側と話せるシステムがない
福祉や介護は人手不足なので面接に来れば誰でも受かってしまうということがあります。とはいえ性格の悪い職員がいて、その人が(中間)管理などの中枢ポジションにいたら最悪です。例えばこんな人ですよね。
□人の痛みや不幸を見て喜んでいる
□職員を自分の思い通りにコントロールしたい
□人の悪口嫉みを誰かれ場所を構わず撒き散らす
□まるで共感性がない
□過剰に自分を褒めてほしい
「あの人サイコパスだよ」と良く噂されるような人ですね。これは「パーソナリティ障害(傾向)」と言い性格の偏りの癖がある人ですね。こういう人にポジションを与えてしまうと職員は大変になり振り回されます。
ある大学の研究によると悪い雰囲気は伝染するとの結果も出ています。職員が良い顔して働いていない職場は「何かある」と思って見た方が良いでしょう。
良い人間関係かどうかを見極めるポイントまとめ
良い人間関係がどうかを見極めるポイントをまとめます。
✅職場のシステムがストレスのかかるシステムや条件になっていないか探ってみる
→面接などで聞き方を工夫し確認できたらする。
「中間管理職の忙しさや役割はどうか?」
「人員は何人配置されているか?(基準を確認しておく)」
「有給は取れるか?休憩は取れるか?」
「困ったことがあったら職員は上司に相談しているか?」
「組合はあるか?」
「理念はどうか?」
✅職場で働く職員の顔や雰囲気を見て悪くないか確認している
→面接の前にボランティアや見学を申し込んでみる
✅働いている職員から直に話が聞けるなら聞く
実際に施設などでは事前に見学させてもらったり、ボランティアさせてくれるところも多いですから、職員の雰囲気をみたり運が良ければ実際に職員と話せることもできるかもしれません。まずは施設に連絡して聞いてみましょう。
給料がある程度保障されているか?見極めポイントは?

福祉は給料は支援費から支給されているので、高望みはできませんが、それでもしっかり職員に還元されているか?は確認できます。しかしここで給料に関して問題があります。
求人票やホームページには大体の法人が処遇改善加算などの加算が取得されてるのか明記されていない。
また使われ方も明記されていない。
ハローワークの求人票には月収と良くてボーナスぐらいしか書かれていません。
年収ベースに直すと、結構な収入なのにそれが明記されていないことがあります。それは介護職や福祉職には処遇改善加算という手当がつきます。
処遇改善加算についての記事はこちら。

特定処遇改善加算についての記事はこちら。

現在就職している法人や転職しようとしている施設がどの程度の加算を取得しているか、県のHPなどで確認することができます。
県のHPなどで「障害者施設」「体制状況」などの検索で見ることができます。
例)埼玉県の場合こちら
埼玉県ホームページ→障害者福祉施設向け情報→体制状況一覧
しかし、いくら特定処遇改善加算を取得していもそれがどういう振り分け方をするかは「法人次第」というところがあります。
面接等でどのような振り分け方をされているか確認しても良いでしょう。
待遇は月収、ボーナスの他に県のホームページなどでその法人の加算状況を確認してみましょう。
年収ベースに直して計算してみる
ハローワークなど求人票には初任給などが記載されています。しかし実際処遇改善費なども支給されているため、年収ベースに直すと額面(税金を抜かれる前)で400万を超えるということがあります。
また長く勤めている人がいくらぐらいもらえているか確認していみるのも良いでしょう。
- 年収ベースに直すといくらか面接で確認してみる。
- また長く勤めている人がどれくらいの年収なのか面接で確認しても良いでしょう。
労働条件が良いかの見極めポイントは?

ブラックでない職場の労働条件見極めポイントは、雇用するにあたり当たり前のこと(労働基準法)がなされているか?ということです。
雇用するにあたり当たり前の労働条件が出来ているか面接で確認!
□休憩は取れているか?
□有給は取れているか?子供の休みなど急な休みに対応できるか?
□サービス残業はないか?残業はどれくらいか?
ブラックな会社は、労働基準を無視してその組織の価値観を押し付けてきます。そこに使っていると「それが当たり前」とだんだん思ってしまいます。
そのために大事なことは私たちがある程度「労働基準法」を学んでおく必要があります。
まとめ ブラックではない会社や施設を見極めるためには事前のリサーチと知識をいれておく

福祉の転職活動はどこも人手不足です。これですとある程度簡単にどこでも入れてしまいます。
しかし、これが落とし穴でブラック施設に当たってしまいます。ブラック施設で体やメンタルを壊してしまったら元もこうもありません。組織の中にいるとブラックが普通になりわからなくなってしまいます。ですからしっかりと見学やリサーチし見極めることが大事ですね。
ブラック職場に関する参考になる書籍
ちょっと長いですがブラック職場に関する参考になる書籍です。ブラック職場の問題は近年何も介護や福祉だけでなく、世界や多くの企業で問題になっています。
ブラック施設見極めポイント
□事前に見学などし、どういう施設が見極める
□面接で聞ける質問は聞く。事前にボランティアなど出来たらして、職員の話を聞く
□労働基準法などある程度知識をいれておく。