篠原です。
今回のコロナ騒動もあり、異業種から福祉や介護の業界にこれから参入としている方も少なくないですよね。
心理系の大学→営業→特別養護老人ホーム(介護)→障害者施設(福祉)
異業種からこの福祉や介護業界に来た方は希望を抱えこの業界に来ようと思っている方もいます。
- 人のためにとにかく全力で頑張りたい
- 利用者から「ありがとう」を言われる仕事
- 利用者に尽くすことが正義だ
- 資格があるから食いっぱぐれがない仕事
- 法人や施設はどこも同じ。給料も同じ。
- 「老人介護」と「障害福祉」では大して変わらない。
- 介護や福祉の業界の人間だから全ての人が思いやりに溢れている。
- 特に上司にあたる人にはそれなりに人格や常識がある。
- 自分は運動部だったので体力や力には自信がある
そこでこの記事では異業種から福祉や介護の業界に転職しようとする方が、少しでもスムーズに移行できるようにこの記事を書きました。
- 異業種からこれから福祉や介護業界に転職したい人にお伝えしたい
- 絶対押さえておきたいアドバイス
Contents
- これから異業種から福祉や介護業界に転職したいと思っている人が心がけたい13のこと
- 1、どこも同じ求人票に見えるが、しっかり法人や仕事を選ばないと大変な目にあう
- 2、仕事を続けられるかどうかは「職員の人間関係」と言っても過言ではない
- 3、上司に常識や人格がない人もいる
- 4「介護や福祉」「仕事内容」で全然違う仕事
- 5、給料はだんだん上がってきている。ただし法人が「加算」を取得しているか。
- 6、資格がなくても働ける仕事と働けない仕事がある。
- 7、「食いっぱぐれがない世界」は完全に間違い。
- 8、「利用者の為だからと」勝手な個人プレイが大迷惑になる
- 9、労働条件や環境が整っていない所もある
- 10、ギアを「入れる時」と「抜く時」を憶えること
- 11、力自慢はすぐに潰れる。ストレッチ最強説。
- 12、福祉介護業界の最強に効くサプリメント=ストレスとの付き合い方を学ぶこと
- 13、利用者からの「ありがとう」は「一部」
- まとめ 「理想を捨てる」「美化を捨てる」。 大変だがこの仕事はじわじわおもしろくなる。
これから異業種から福祉や介護業界に転職したいと思っている人が心がけたい13のこと

下記が異業種から福祉や介護業界に転職したいと思っている人が心がけたいことになります。
- どこも同じ求人票に見えるが、しっかり法人や仕事を選ばないと大変な目にあう
- 仕事を続けられるかどうかは「職員の人間関係」と言っても過言ではない
- 上司に常識や人格がない人もいる
- 「介護や福祉」「仕事内容」で全然違う仕事
- 給料はだんだん上がってきている。ただし法人が「加算」を取得しているか。
- 資格がなくても働ける仕事と働けない仕事がある。
- 「食いっぱぐれがない世界」は完全に間違い。
- 「利用者の為だからと」勝手な個人プレイが大迷惑になる
- 労働条件が整っていない所もある。
- ギアを「入れる時」と「抜く時」を憶えること
- 力自慢はすぐに潰れる。ストレッチ最強説。
- 福祉介護業界の最強に効くサプリメント=ストレスとの付き合い方を学ぶこと
- 利用者からの「ありがとう」は「一部」。
1、どこも同じ求人票に見えるが、しっかり法人や仕事を選ばないと大変な目にあう
しかし、これは間違いです。仕事を継続したいならしっかりと法人や施設を選ぶことをお勧めします。
「その職場のルール」で変なものがいっぱいあります。体を壊したり、心を病んでしまったりしてしまうことも。
自分に合う職種を選んだり、職員を大事にする施設や法人を選んだりすることが特に大事です。
就職活動をしっかりして、法人や施設選びをしっかりと行うことが良いです。

2、仕事を続けられるかどうかは「職員の人間関係」と言っても過言ではない
良い職場選びですが、中核は「人間関係」です。人間関係が良いかどうかで仕事が続けられるかどうかが決まります。退職者の約3割は人間関係が理由で辞めています。
確かに、入ってみないと人間関係の良い施設はわかりませんが、人間関係が悪い施設ならわかります。興味深いツイートが。
あー、もう仕事辞めたい!こんな職場さっさと辞めてやる!といつも大騒ぎしている人ほどなかなか辞めない。
本当に辞めたい人はこっそり準備して、いつの間にか辞める手はずを組んでしまっている。
そんな人ほどすごく利用者様から愛される人だったり、他の職員に優しい人だったりする。
— モンちゃん@介護福祉系NS (@ns_monchan) June 22, 2020
ツイッター始めて最近わかった事
現場の介護職員が苦しんでいる事の多くが、管理者・責任者・ケアマネの一部が然るべき仕事の責任を果たしてない為に起きている可能性です
具体的には
・職場の方針や支援の根拠を提示しないまま現場に臨機応変さを求め、調整・判断しない上司がいる事がある
(→続)— papetier-rabi (@PapetierR) May 12, 2020
・それにより、現場職員が単独で対応できない事例を職員の能力不足と叩く職員が生じる
・現場の統制・調整を行うリーダー不在、又は育成されてない
・リーダーに然るべき権限・待遇・責任・裁量がない場合がある
・調整の努力を尽くさず、現場に本来でないケアを求めるケアマネがいる事もある
(→続)— papetier-rabi (@PapetierR) May 12, 2020
退職理由の他の多くが「法人の運営方針と合わない」などの理由があります。どんなに良い職員だとしても運営が悪いと見切りをつけるのです。
「良い職員関係=法人の運営をしっかり行なっているか」ですね。
- 利用者を大事にしている=利用者に関わる職員を大事にしている
- 職員を大事にしている=職員の働く環境や待遇、教育をしっかり考える法人
3、上司に常識や人格がない人もいる
その法人の中間管理職(主任・フロアリーダー)が人格があり、常識がある人がなっているかといえばそうではない人がいます。非常識なことを言われてしまうこともあります。
興味深いツイートがありました。
前の職場
上「人がいないから明けで風呂介助は当たり前、時間外?こっちが指定する時間までな」今の職場
上「夜勤明けで入浴介助は厳禁、定時になったら即撤収。
残ってる業務がある?ちゃんとやった分時間外付けなさい」— 介護福祉士sukekiyo (@BBkakgo01) March 18, 2020
- 平気で労働基準法を破ってしまう上司
- 平気でパワハラ等をしてしまう上司
- 共感力にかける上司
- 承認欲求の塊でマウントを仕掛ける上司
上司は選べませんが、二人のパターンがあります。
・もともと性格が偏っていて知識がない上司
・ストレスがかかる環境でおかしくなっている

4「介護や福祉」「仕事内容」で全然違う仕事
介護福祉士で多くの「老人介護」や「障害福祉」の仕事ができますが、仕事内容は全然違います。「在宅」か「通所」か「入所施設」か「グループホーム」かでも全然違います。
サービス提供責任者やケアマネや相談員の仕事も現場と違います。
その職種にはその職種なりの適性があります。選択肢はたくさんあるので自分にあう職種を選んだ方が良いです。
5、給料はだんだん上がってきている。ただし法人が「加算」を取得しているか。
ハローワークなどの求人票をみてもどれも同じ給料に感じます。しかし現在は法人ごとで違ってきます。「処遇改善加算」や「特定処遇改善加算」などの加算があるからです。年収にすると額面で400万台ぐらい貰えるところも。処遇改善加算などの取得状況はワムネットや県のホームページなどで調べられます。
6、資格がなくても働ける仕事と働けない仕事がある。
介護や福祉と言ったら「資格」で、資格を取得することが絶対条件のような感じですが、なくても働ける仕事や施設があります。逆に法的になくてはダメな仕事があります。仕事をしながら取得も可能なので職場と相談してみる価値はあります。
- 通所系
- 入所施設系
- グループホーム
- 訪問系
- サービス提供責任者
- サービス管理責任者
- ケアマネージャー 相談員
7、「食いっぱぐれがない世界」は完全に間違い。
「介護や福祉=資格」だから食いっぱぐれがないというのは大間違いです。特に仕事を継続できなくなった人をたくさんみてきました。
- 腰や体を壊し働けなくなった
- 負担やストレスで持病が悪化した
- 心を病んでしまった
- 介護や福祉の業界でひどい目にあい、2度と同じ業界には戻りたくない etc
ただし人手不足で転職しやすいのは確かです。かと言って一からやり直すのは大変労力がいるので出来れば就活の時点で長く働ける職場を探すことが良いでしょう。
8、「利用者の為だからと」勝手な個人プレイが大迷惑になる
一人の職員が24時間同じ利用者につきっきりなら良いですが、そうではありません。職員は辞めたり移動したらその利用者とは関わりませんが、利用者にとったら生活で「そのサービス」が提供されないと生きていけないということが多いです。
本当に利用者のためを考えると「半永続的にそのサービスが提供されること」が何より大事です。
良かれと思ってやったことが返って迷惑になりかねないことがあります。
ある利用者さんの家事で3人の職員が日代わりで入っていたとします。Aさんが訪問介護計画に書いていないことだが良かれと思い気を利かし、勝手に新しいことをやってしまいました。
Bさんがサービス入った時に利用者から「Aさんはここまでしてくれた」と言われてしまいました。訪問介護計画にはそのようなことが書いていないので、それは出来ないと伝えたら「あなたは気が利かない」と利用者から文句を言われてしまいました。
BさんCさんは気まずくなり、その利用者さんのサービスからおりました。
9、労働条件や環境が整っていない所もある
その施設によっては労働条件が整っていないところもあります。有給は5日間の義務化があり、罰則があるのでどこも意識して取得していると思いますが、
- 休憩が取れない
- サービス残業になっている
- 残業時間が月40時間を超えている
など労働条件が整っていないところもあります。労働法などをある程度学ぶ働く必要があります。あとは違反ではないがとても危険な行為を強いるところもあります。
- 夜勤明けの運転業務→危険な行為
- 座位が出来ない利用者を一人で移乗介助(お姫様抱っこ)→腰を痛めます
- 夜勤明けの残業
危険な行為はしないよう上に訴えて環境を整えていく必要があります。

10、ギアを「入れる時」と「抜く時」を憶えること
仕事なのでポイントを絞り、「力を入れる時」と「抜く時」とを使い分けが大事ですね。「利用者や職員のため」と全力で頑張ってしまう人もいますが、体を壊し働けなくなってしまいます。「長く継続して働くこと」がその法人や利用者のためにも良いことと考え方を帰る必要がありますね。
11、力自慢はすぐに潰れる。ストレッチ最強説。
自分は体力には自信があると「力任せ」に行なっている職員程体を壊し、早く潰れます。
ボディメカニクスやテコの原理など、関節や全身、力に頼らない術を身に着けることが職員自身を守り、利用者を守る術なので、「考え方」を変えないといけません。
そのためにも関節を常に柔らかくしたり、全身を使えるよう体をほぐすため、疲労の回復をするためにも「ストレッチ」や体操、ヨガなどの習慣は長く勤める上で必須項目です。今ならyoutubeとかで良い動画がありますので毎日行い習慣にすると良いです。

12、福祉介護業界の最強に効くサプリメント=ストレスとの付き合い方を学ぶこと
もし福祉や介護業界の職員に最強に効くサプリメントは何ですか?という質問があったら、私なら「ストレッチ習慣」と「ストレス発散の習慣」と答えます。
介護福祉の仕事はストレス値が高いです。そのストレスや疲労を上手に発散することが何より心身を守るコツです。
その習慣を持っているというのはとても良いです。
- ヨガ
- 歩く
- カラオケ
- 運動習慣
- 話せる人がいる
逆に暴飲暴食などでストレスを解消しようとする方は太ったり体を余計に壊してしまいます。

13、利用者からの「ありがとう」は「一部」
利用者からありがとうを言われる仕事なのでということでこの業界に入ったという人も多いですが、それは一部で、例えば同じ労力を提供したとしても文句や暴言、時には暴力などもあります。
反応で一喜一憂するのは「こんなにやってあげているのに」という気持ちがあるからですね。その気持ちが強いと、利用者の反応が期待と違うと、怒りの気持ちなどが出てしまいます。
ドライですが職業として介護計画に沿い「その労力」を提供したというだけで良いです。
その反応は利用者により違いますので期待せずに。同じサービスを提供しても喜んでくれる人もいれば文句を言う人もいて、その反応に期待していては体が持ちません。
まとめ 「理想を捨てる」「美化を捨てる」。
大変だがこの仕事はじわじわおもしろくなる。

美化や理想がちょっと高いですが、福祉や介護の仕事に合う人からしたらこの仕事は労力の割に待遇も薄く、大変ですが、じわじわ面白い仕事になります。
- 介護や福祉の業界は美化されていていることがある。それは捨てる
- 大変で、何万回も辞めようと思うが、それでも現場に入ると元気をもらい、やっぱりもう少しやろうと思える。じわじわこの仕事の面白さがわかってくる
- 周りの良い職員が何より支えになってくれる。