とても大変な問題で「そこを軽く考えていると」
職員の退職にも繋がってしまいかねないというのが今回の記事です。
先日こういうツイートをしました。
福祉の利用者から職員への暴力が起きた時その施設や上司の対応や姿勢の本質が見えて、職員がその施設を辞めるか続けるかのある意味バロメーターになってる。「職員は暴力受けてもしょうがない」という対応なら職員は辞める。「2度と職員が暴力受けないよう対策を考える」という姿勢なら続けられる。
— 現役福祉職員兼心理カウンセラーの資格を持つ サ責 篠原 (@masayukishino8) October 31, 2020
福祉の利用者から職員への暴力が起きた時その施設や上司の対応や姿勢の本質が見えて、職員がその施設を辞めるか続けるかのある意味バロメーターになってる。「職員は暴力受けてもしょうがない」という対応なら職員は辞める。「2度と職員が暴力受けないよう対策を考える」という姿勢なら続けられる。
ニュースになるのは職員から利用者への暴力や虐待で、あたかも職員の利用者への暴力が多い気になってしまいがちですが、実際の現場は利用者から職員への暴力がほとんど。
自分が経験した中でもこれだけあります。
- 鼻を殴られた
- 服を破かれた
- 髪を引っぱられ抜かれた
- 肋骨をおられた
- 頭や腕を噛まれて傷になった
- 頭突きを顔面にくらった
- 物を投げられて顔にあたり顔が腫れた
- 首をしめられた etc
体感9.9割が利用者から職員への暴力ですね。下手すると毎日他害行為がある施設もあるかと。
もちろんやられてもやり返すわけにはいきません。それ相当の対応の技術や体力が必要ですね。。
やられた職員はどうなるかといえば?
暴力を受けた職員は?
- ケガ
- 骨折る
- 傷になる
- 下手をすると後遺症になる
- 胸がドキドキしてしまう
- 寝られない
- 不安、恐怖心
問題はその後ですね!
その後の施設や上司等の姿勢や反応で明らかに職員のモチベーションが変わるということです。
職員を大事にされているのか、そうでないか。
職員がこの職場で辞めるか続けるかの決断ポイントになってます。
これわかってない職場や上司は貴重な職員を失っています。
- 暴力行為の施設や上司の対応や姿勢でこの職場を続けるかどうかのある意味バロメーターになる
- 被害を受けた職員も記録を残し、会議や上司等で報告する必要があります。
Contents
暴力の時の上司や施設の対応で職員が退職や継続を決断する理由


一番職員が辞めようと思う上司のヒドイ対応

こんな上司の対応だと職員が辞めようと思います。
- 一方的に「あなたの対応が悪い」と責められる。
- 「仕事だからしょうがないでしょ。我慢しなさい。」と言われる。
- 福祉職員だから暴力はしょうがないと何もしない。
- どうすることも出来ないんだから何もしない。
- ヒドイ上司任せで、周囲や上のの上司や管理者等も見てみぬふり。
これは暴力等のひどい行為に対して職員もメンタルが不安定になっています。その時の施設や上司の対応で下記のように思います。
- 職員は大事にされないんだ
- 福祉の職員に人権はないのか
- 自分はこの職場に向いてない
- 自分はこの職場に必要ない存在だと感じる。
職員が職場を続けようと思う良い対応
- ケガがないかなどすぐに病院等の対応を取る
- 「ほんとに辛かったね」。などのねぎらいがある。
- 「みんなで共有してなんとかしよう」と必死に考える
- 家族面談やケース会議を開き、対応や工夫を考えようとする
具体的な解決策がないことなど職員もわかっています。
それでも試行錯誤してなんとか職員も利用者も守ろうという施設や上司の姿勢が問われています。
具体的な解決策なくとも、情報共有や試行錯誤して2度と利用者も職員も傷つけないという姿勢が問われてる。
暴力を受けた職員がやるべきこと

これをやらないで「施設や上司が動いてくれない!」と嘆くのは論外です!
- 記録を書く
- 上司等に報告
- 会議等に報告
1、記録を書く
その状況がどうだったか、前後の状況や周りの状況を思い出して周りにわかりやすく伝わるように5w1hでしっかり書きます。
ポイントは反省文ではないので、しっかり事実と状況から考えて考察することや次の対策を書くということですね。
2、上司に報告
記録を元に上司に報告します。ここで上司の人間性も問われますが、事実をしっかり伝えることが大事ですね。
こういう時に本音や本質が出ますから、どんな反応をしたかという「結果」を出すことが大事。
「○○上司は報告に対してこういう反応をした」という結果を残すことが大事。
3、会議に報告
会議等で他の職員にもしっかりと事実と考察、対策を伝えます。
そしてここで余裕があれば、出来たら報告に対する上司の反応も伝えます。
無理のない範囲でですね。
「○○があり、○○(上司)さんはそれに対し○○とのことですが。」
報告に対する職員の反応で、「上司の対応」が正解かそうでないかも見られますからね。
まとめ お互いやるべことをやろう
- 記録
- 報告
- ケース会議や面談等を上司に提案
- ケガがないか病院の手配
- ケガの場合労災の手配
- 職員からの報告や記録を受けての対策。ケース会議や面談の設定。
他害行為の対応は大変だけど、施設が方針をしっかり出し、上司や職員一緒に協力しあって創意工夫や試行錯誤行えば信頼関係が出来て職員が長く働いてくれる。
その手間を怠れば職員は辞めていく。
原因や対策は思考錯誤すれば色々ある。