令和3年度障害福祉サービス等報酬改定が2021年2月4日に発表されました。
いえいえととても大事なことになります!
福祉サービスの「報酬や制度」が変わるので
管理者等運営側はそれを読んで運営の方向性を考えたり変えたりするんです。
給料に直結するとまでは言い切れませんが、自分たちの働き方に大いに影響する。ならば先にその内容や自分たちに直結するポイントを読んでおくのがいいでしょう。
福祉サービスの報酬や制度を知っておけば運営側との交渉を優位にする。
どこの職場も完璧に働きやすい職場などありません。現場の職員も一緒に考え、運営側に訴えていくことも大事なことがあります。
とはいえ報酬改定の資料は膨大で全ては見切れないので大きな改定項目や自分に関わるポイントをみるのが良いでしょう。
今回はここを解説します。
今後の現場の運営に大いに左右するであろう報酬改定。現場の職員はどの資料をどんな風に読んだら良いのか?解説します。
Contents
報酬改定、注目すべき3つの資料を解説

注目すべき3つの資料。スマホに入れときましょう。
ポイントはこの3つの資料になります。丁寧に書いてくれています。
もう少し必要なポイントを詳しく解説します。
- 大まかなポイントを読む
- 自分に関係のある詳細を読む
- 自分と関係のあるサービスの単価を頭に入れる
1、令和3年度報酬改定、大まかなポイントの資料はここ!
特に報酬改定の大まかなポイントは下記の資料が参考になります。
参照:報酬改定の主な概要
2、詳しい概要の資料は自分に関係するところを読み込む!
自分と関係のある部分の目次を見て関係するところの詳細をしっかり読み込んでおくと良いでしょう。
参照:報酬改定の概要
3、自分と関係のあるサービスの大体の単価を頭に入れる
福祉とはいえ事業なので採算が合うかどうかというのは管理者等がとても気になるポイントです。
逆に、すごく黒字なのに管理者が「赤字だから人を雇えない」と人件費を削っている可能性もあります。
大体の単価を知っておけば、1回のサービスでどのくらい収益が発生し、全体としてどのくらい収益が発生しているかがわかります。
単価表も全て見るのではなく自分の関係ある箇所を目次等で確認し、見るのが良いでしょう。
参照:サービス費単価表
篠原が考える全職員に共通する大事な2つのポイントは?

- 虐待防止義務化
- (特定)処遇改善加算の見直し
1、虐待防止義務化
今までは努力義務だったものが、虐待防止委員会を設置し、義務になりました。
こちらは令和4年度から義務化されるので今後虐待防止委員会や研修が施設や事業所で行われるでしょう。
虐待防止に関しては下記の記事が参照になります。

2、(特定)処遇改善加算の見直し
とはいえ流石にもらえるものが減るとは言い切りませんが、処遇改善加算の運用は法人に任されています。
参照:報酬改定の主な概要
- 特定処遇改善加算の「経験のある障害福祉人材」と「他の障害福祉人材」の差を「2倍」から「より高く」に見直し
- 職場環境要件の見直し「新規採用や定着促進「キャリアアップ」「腰痛や心身の不調」「仕事へのやりがい、働きがいの醸成や職場のコミュニケーション円滑化」 etc
- 処遇改善加算のⅣとⅤの廃止(1年間の経過措置)
- 加算率の見直し
とはいえ施設系に関しては加算率が増えていました。下記のP147の処遇改善加算のところで確認できます。
参照:報酬改定の概要
(特定)処遇改善加算について詳しく知りたい方は下記を参照ください。


まとめ スマホに入れて疑問がわいたらその都度確認しましょう。

見直しを元に運営側は色々運営方針について現場でも変わってくることがあるでしょう。そして一番始めに書いたこれですね。
福祉サービスの報酬や制度を知っておけば運営側との交渉を優位にする。➡️原文を読み込む
運営側は報酬改定の見直しを元に運営方針を考えますが、結構その法人によっての解釈も入っています。
原文を読むとそんなこと書いてない!ということが行われていますから、読んでおくと良いでしょう。
実際にこんなこともありました。
