人間関係を乗り越える秘策

【介護・福祉】自分が上司の立場ならやらないほうがよい8つのこと。

篠原です。

興味深いツイートから。

研修で学んだ。デキる介護リーダーは「絶対に否定しない」「必要な知識がある」「感情だけで話さない」「しっかりと目標がある」「愚痴や陰口を言わない」「職員と一緒に考える」「考え方を押し付けない」「利用者さんと職員両方を優先」つまり、デキる介護リーダーは、相手の気持ちを思いやれる人。

fukushiくん
fukushiくん
確かにこんな上司のもとで働きたいです。
篠原
篠原
こんな上司がいたら心強いです。ただ自分が上司の立場ですが人から見たときに自分だったら果たして出来ているのか?わかりません。

このツイートには色々な意見が寄せられていました。

(こんな上司は)自己覚知※と他者理解のバランスが取れている人

※自己覚知とは援助者自身が自分の感じ方、考え方の傾向、知識や技量について意識化し、自ら把握しておくこと

自分に置き換えて考えているけどなかなか難しい。

 

否定したり感情的に言ってしまう時もあるから気をつけたい。

 

こんなお釈迦様みたいな人でないと(上司は)無理なのかな。

fukushiくん
fukushiくん
理想は無理でも心構えが大事ということですね。
篠原
篠原
理想像は抽象的な事柄が多いのでなかなか自分が出来てるかわかりずらいと思います。お釈迦様じゃないと。。。。確かにその通り。難しいですね。

そこで!

内容を逆にしてみればわかりやすいかなーと。

内容を逆にしてみれば、これが上司の立場ならやらないほうが良い特徴かと。

なので全て逆転してみます。それが下記です。

自分が上司の立場ならやらないほうが良いこと。
  1. 否定ばかり
  2. 経営や福祉に関する知識がない。
  3. 感情的に話す
  4. 何をしたいんだか、どこに向かっているのかわからない
  5. 愚痴や陰口ばかり
  6. 上司が勝手に色々行ってしまう
  7. 考え方を押し付ける
  8. 経営を優先し、職員は労働力摂取。利用者の状況はほったらかし。
fukushiくん
fukushiくん
確かにこんな上司だったら嫌ですね。
篠原
篠原
なぜこうなってしまうのかを心理カウンセラーの資格を持つ篠原的が心理的に分析したいと思います。

 

この記事では?
  • 自分が上司の立場ならやらないほうがよい8つのこと
  • なぜそういうメンタルになってしまうのか?心理的に分析したいと思います。

自分が上司ならやらないほうがよい8つのこと。&心理的に分析。

篠原
篠原
それぞれ解説したいと思います。 特になぜそうなってしまうのか?という心理面も合わせて分析したいと思います。
  1. 否定ばかり
  2. 経営や福祉に関する知識がない。
  3. 感情的に話す
  4. 何をしたいんだか、どこに向かっているのかわからない
  5. 愚痴や陰口ばかり
  6. 上司が勝手に色々行ってしまう
  7. 考え方を押し付ける
  8. 経営を優先し、職員は労働力摂取。利用者の状況はほったらかし。

 

1、否定ばかり&自分のやり方を押し付ける

篠原
篠原
やたら否定しまうことです。大事なことはともかく、小さくてどうでも良い事柄まで否定してしまったり自分の考え方を押し付けてしまうことです。
fukushiさん
fukushiさん
こういう方いますね。やたら細かいことをとやかく言う。大事なことややらない。重箱の隅をつつくのが管理だと思っているんでしょうか?

 

否定ばかり&(小さなことまで)考え方を押しつける
  • そのやり方は違う!こうすべきだ!
  • それこうしたほうが良いよ。
  • それじゃだめ。もっと○○したほうがいい
fukushiくん
fukushiくん
なぜ自分のやり方を押し付けることが良くないのでしょうか?相手が間違えるのを防ぐのであれば積極的にアドバイスした方が良いのではないでしょうか?
篠原
篠原
もちろん「アドバイス」「選択肢の提示」「方向性の修正」はよいと思います。それならば言い方も変わってくるでしょう。「これは良いね。あと、こういうやり方もあるね」などです。
fukushiさん
fukushiさん
選択肢の提示や方向性の修正以外の目的があるんですね。

往々にして自分の仕方を押し付ける時はどんな心理か?ですかね。ズバリ!

自分の存在を誇示したい

相手のためではなく自分の存在を誇示したいからアドバイスするになっていませんでしょうか?

本当に相手のためを思うなら、間違えた方が本人にとっても学べるので見守る方が相手にとって良い時があります。

 

自分の存在の誇示=自分のため

ですね。それでは相手の為になりません。

もしこんな特徴があるのなら?

承認して次の選択肢の提示

「これはこれで良いですね。次もし同じことが起こった時こうも出来ますよ」

ねぎらいと質問する。

「こうしたいと思ったのですね。お疲れ様です。次行うとしたら、どうしたら良いと思いますか?」

2、経営や福祉に関する知識がない

篠原
篠原
介護や福祉現場で起こりがちなことに「お局ルール」があります。長くいた職員の感覚だけで判断されることです。
fukushiさん
fukushiさん
これは福祉や介護現場で働くと誰もが経験のあることですね。その職場のルールがお局の感覚によってきまる。こうなってはお局に好かれたら正義、嫌われたら悪になります。

知識がないと自分だけの判断に偏りがちになります。マネジャーとプレーヤーは違うのでしっかりとした知識の裏付けが必要ですね。

せめて上司の立場でしたら自主点検表などは頭に入れとくと良いです。しっかり運営として行うべきことが書いてあります。

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3、感情的に話す

篠原
篠原
介護や福祉の現場で働くとあるあるなのが、上司等に些細なことで怒鳴られるということですね。 私もさんざんやられました。
fukushiさん
fukushiさん
感情的に伝えればよいと思っているのか?それとも感情のコントロールが下手なんですかね。
感情的に伝えてしまう例
  • それはこうでしょ!
  • 前に言ったでしょ!
  • なんでそうするの!
fukushiくん
fukushiくん
ドラマや演劇のセリフみたいに、「気持ちを込めないと伝わらない」と思ってしまうんですかね?大概の人なら普通に言えば伝わります。
篠原
篠原
内容は淡々と普通に言えば伝わりますね。むしろ感情的に物を言うことで相手はどうなるか?ですね。

恐怖心でいっぱいになる

恐怖心でいっぱいになると単純ミスをしたり、焦ったり、余計な力が入ってクリエイティブな思考が出来なくなります。

利用者支援はクリエイティブな視点が求められることが多いので、恐怖心は論外。

何かを言うよりどうつたえるか?が大事です。感情的に物を言いたいときには1の否定と同じように

自分の存在を誇示したい

と言う思いが含まれています。

もし自分がこんな特徴があるのなら?

コミュニケーション方法を学んだり、一旦冷静になる為にもマインドフルネス瞑想や呼吸法が良いでしょう。

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4、何をしたいんだか、どこに向かっているのかわからない

篠原
篠原
上司になると普通の職員と明らかに違うのがチームを運営するということ。このチームで何をしたいんだか?どうなりたいのか?どこに向かっているのか?わからないことがあります。
fukushiくん
fukushiくん
法人としての理念や目標もあるよね。
篠原
篠原
法人としての理念や目標はあるにしても、チームとしての目標もあるでしょう。こうしたいと言う思い」を職員と共有するのが上司の役目ですね。 まさに上司の役割は旅行で言うところのツアーコンダクターです。

 

リーダー=旅行ツアーの旗振り係

旅行ツアーの時に旗を振る人いますがリーダーはその役目ですね。

目的は安心安全楽しい旅でもなんでも良いのですが、「安心安全楽しい旅」にする為に「こうしましょう!」とまずは「旗を振る」ことが大事です。

 

5, 愚痴や陰口ばかり

篠原
篠原
介護や福祉の現場で遭遇するのが上司や先輩職員なのに場をわきまえず愚痴や陰口を所構わず言う方がいます。み会などで信頼ある職員に場をわきまえてとかならまだしも、やたらめったら場所や伝える人もわきまえず悪口や陰口を言う方。
fukushiさん
fukushiさん
はい、経験があります。本当にストレスでしたし、自分も悪く言われてのか?と疑心暗鬼になりました。
篠原
篠原
愚痴や陰口にはある特性があります。

 

愚痴や陰口=SNSのように拡散され回る

fukushiさん
fukushiさん
なるほど~。本人は陰で言っているつもりが実は拡散されているのですね。
fukushiくん
fukushiくん
本人から直接言われるよりもつらいのが、あの上司が陰で悪口を言っていたということですね。

 

回り回って言われたことは=相手に刺さる度合いが増す

fukushiくん
fukushiくん
確かにこの特徴を知っていればやらないですね。
篠原
篠原
もともとは些細なことだったのかもしれませんが、職員の信頼を失い、退職になります。 それならばしっかりと面接の体制をとり本人に伝えた方が良いかと。

陰口は陰にならず必ず回る。回った陰口は攻撃力がます。言いたいことは場所をわきまえ本人に直接伝える。

6、上司が勝手に色々行ってしまう、7、考え方を押し付ける

6と7はとても似ているので同時に解説します。

篠原
篠原
上司になるとチーム運営の裁量権が上がります。そこで色々職員の意見を聞かずに勝手に試してしまうことがあります。それでチームが混乱してしまうことがあります。
fukushiさん
fukushiさん
危機的な状況なら良いですが、そうでないなら、トップダウンで勝手に決めてしまうことや上司の意見を押し付けることで軋轢が生まれ、かなりストレスになりますね。

積み重なれば、職員がやる気を失い、退職につながります。

fukushiくん
fukushiくん
旗振り役であるけど色々勝手には行わないと言うことですね。
篠原
篠原
トップダウンで行なうのは、災害時や急変時などの緊急事態です。それ以外は「旗を振った後は意見を聞く、「ボトムアップ」が良いです。」

緊急時以外はリーダーは旗振りをしたら、みんなの意見を吸い上げる「ボトムアップ」が良いでしょう。なぜならば

チームだからです。

チームはただの集団の集まりではなくそこに「機能」が生まれます。家族がそれぞれの役割をこなしているのと同じです。

篠原
篠原
父親が明日旅行に行こうと決めて、行く場所、内容、食べるものなどすべて父親が決めたらどうでしょうか?
fukushiくん
fukushiくん
不満が生まれますね。やはり家族の意見が大事ですね。

機能性が発揮できると、仮にリーダーが失敗しても誰かがフォローしてくれます。

 

リーダー=旗振った後はみんなの意見を聞く「ボトムアップ」。

ただし災害時、急変時等の緊急時は「トップダウン」でどんどん指示を出す。

8、経営を優先し、職員は労働力摂取。利用者の状況はほったらかし。

篠原
篠原
福祉や介護で多いのが「利用者の為に」と言う言葉でしめつけて、「職員の労働環境を整えようとしないこと」があります
fukushiさん
fukushiさん
そういう施設は本当に利用者のことを考えていませんね。なぜなら労働力摂取することにより職員は退職し入れ変わります。毎回新しい職員が対応するとなったら利用者にとったら良いことではありませんね。
篠原
篠原
本当に利用者のためを思うなら、しっかり職員の待遇や労働環境を作ることです。

本当の利用者のため=サービスの質と提供量を一定に=職員の労働環境や待遇をしっかり考える

サービス残業なんてもってのほかですね。回りまわって職員が退職の連鎖を起こします。

まとめ 完璧に「なる」ことは無理だけど、「目指す」ことだけでも良い

fukushiさん
fukushiさん
「お釈迦様みたいな人でない上司になれないのかな」というコメントがとても印象的でした。
篠原
篠原
確かに完璧にその状態に「なる」ことなんて無理ですね。でも「目指す」心構えだけでも良いのかもしれませんね。

確かに上司になると求められることは多いかもしれません。でもお釈迦様ももともとお釈迦様だったわけではなく「修行」をしてお釈迦様になったと言われます。

どうせなら上司という立場を利用し、ここで「修行してやろう」ぐらいの気持ちで行えば良いのかもしれませんね。

誰も完璧な人はいない。目指してみるだけでも良いのかも。