篠原です。
興味深いツイートから。
研修で学んだ。デキる介護リーダーは「絶対に否定しない」「必要な知識がある」「感情だけで話さない」「しっかりと目標がある」「愚痴や陰口を言わない」「職員と一緒に考える」「考え方を押し付けない」「利用者さんと職員両方を優先」つまり、デキる介護リーダーは、相手の気持ちを思いやれる人。
— のぶ│ (@hiro_fukushi) September 24, 2021
研修で学んだ。デキる介護リーダーは「絶対に否定しない」「必要な知識がある」「感情だけで話さない」「しっかりと目標がある」「愚痴や陰口を言わない」「職員と一緒に考える」「考え方を押し付けない」「利用者さんと職員両方を優先」つまり、デキる介護リーダーは、相手の気持ちを思いやれる人。
このツイートには色々な意見が寄せられていました。
(こんな上司は)自己覚知※と他者理解のバランスが取れている人
※自己覚知とは援助者自身が自分の感じ方、考え方の傾向、知識や技量について意識化し、自ら把握しておくこと
自分に置き換えて考えているけどなかなか難しい。
否定したり感情的に言ってしまう時もあるから気をつけたい。
こんなお釈迦様みたいな人でないと(上司は)無理なのかな。
そこで!
内容を逆にしてみればわかりやすいかなーと。
内容を逆にしてみれば、これが上司の立場ならやらないほうが良い特徴かと。
なので全て逆転してみます。それが下記です。
- 否定ばかり
- 経営や福祉に関する知識がない。
- 感情的に話す
- 何をしたいんだか、どこに向かっているのかわからない
- 愚痴や陰口ばかり
- 上司が勝手に色々行ってしまう
- 考え方を押し付ける
- 経営を優先し、職員は労働力摂取。利用者の状況はほったらかし。
- 自分が上司の立場ならやらないほうがよい8つのこと
- なぜそういうメンタルになってしまうのか?心理的に分析したいと思います。
Contents
自分が上司ならやらないほうがよい8つのこと。&心理的に分析。

- 否定ばかり
- 経営や福祉に関する知識がない。
- 感情的に話す
- 何をしたいんだか、どこに向かっているのかわからない
- 愚痴や陰口ばかり
- 上司が勝手に色々行ってしまう
- 考え方を押し付ける
- 経営を優先し、職員は労働力摂取。利用者の状況はほったらかし。
1、否定ばかり&自分のやり方を押し付ける
- そのやり方は違う!こうすべきだ!
- それこうしたほうが良いよ。
- それじゃだめ。もっと○○したほうがいい
往々にして自分の仕方を押し付ける時はどんな心理か?ですかね。ズバリ!
自分の存在を誇示したい
相手のためではなく自分の存在を誇示したいからアドバイスするになっていませんでしょうか?
本当に相手のためを思うなら、間違えた方が本人にとっても学べるので見守る方が相手にとって良い時があります。
自分の存在の誇示=自分のため
ですね。それでは相手の為になりません。
承認して次の選択肢の提示
「これはこれで良いですね。次もし同じことが起こった時こうも出来ますよ」
ねぎらいと質問する。
「こうしたいと思ったのですね。お疲れ様です。次行うとしたら、どうしたら良いと思いますか?」
2、経営や福祉に関する知識がない
知識がないと自分だけの判断に偏りがちになります。マネジャーとプレーヤーは違うのでしっかりとした知識の裏付けが必要ですね。
せめて上司の立場でしたら自主点検表などは頭に入れとくと良いです。しっかり運営として行うべきことが書いてあります。

3、感情的に話す
- それはこうでしょ!
- 前に言ったでしょ!
- なんでそうするの!
恐怖心でいっぱいになる
恐怖心でいっぱいになると単純ミスをしたり、焦ったり、余計な力が入ってクリエイティブな思考が出来なくなります。
利用者支援はクリエイティブな視点が求められることが多いので、恐怖心は論外。
何かを言うよりどうつたえるか?が大事です。感情的に物を言いたいときには1の否定と同じように
自分の存在を誇示したい
と言う思いが含まれています。
コミュニケーション方法を学んだり、一旦冷静になる為にもマインドフルネス瞑想や呼吸法が良いでしょう。


4、何をしたいんだか、どこに向かっているのかわからない
リーダー=旅行ツアーの旗振り係
旅行ツアーの時に旗を振る人いますがリーダーはその役目ですね。
目的は安心安全楽しい旅でもなんでも良いのですが、「安心安全楽しい旅」にする為に「こうしましょう!」とまずは「旗を振る」ことが大事です。
5, 愚痴や陰口ばかり
愚痴や陰口=SNSのように拡散され回る
回り回って言われたことは=相手に刺さる度合いが増す
陰口は陰にならず必ず回る。回った陰口は攻撃力がます。言いたいことは場所をわきまえ本人に直接伝える。
6、上司が勝手に色々行ってしまう、7、考え方を押し付ける
6と7はとても似ているので同時に解説します。
積み重なれば、職員がやる気を失い、退職につながります。
緊急時以外はリーダーは旗振りをしたら、みんなの意見を吸い上げる「ボトムアップ」が良いでしょう。なぜならば
チームだからです。
チームはただの集団の集まりではなくそこに「機能」が生まれます。家族がそれぞれの役割をこなしているのと同じです。
機能性が発揮できると、仮にリーダーが失敗しても誰かがフォローしてくれます。
リーダー=旗振った後はみんなの意見を聞く「ボトムアップ」。
ただし災害時、急変時等の緊急時は「トップダウン」でどんどん指示を出す。
8、経営を優先し、職員は労働力摂取。利用者の状況はほったらかし。
本当の利用者のため=サービスの質と提供量を一定に=職員の労働環境や待遇をしっかり考える
サービス残業なんてもってのほかですね。回りまわって職員が退職の連鎖を起こします。
まとめ 完璧に「なる」ことは無理だけど、「目指す」ことだけでも良い

確かに上司になると求められることは多いかもしれません。でもお釈迦様ももともとお釈迦様だったわけではなく「修行」をしてお釈迦様になったと言われます。
どうせなら上司という立場を利用し、ここで「修行してやろう」ぐらいの気持ちで行えば良いのかもしれませんね。
誰も完璧な人はいない。目指してみるだけでも良いのかも。