人間関係を乗り越える秘策

【介護職福祉職向け】断る際に私達がついやりがちでトラブルの元となる3つのコミュニケーション。

篠原です。

前回そもそも介護や福祉は断ることが苦手な人が多くそれにより3つの問題が生じてるという記事でした。

介護職福祉職でNOと言えない人が抱えてしまう3つの問題 篠原です。先日こんなツイートをしました。 介護職福祉職は「受け入れること」が大事ですが、性格的にむしろ嫌なことや意にそぐわ...

そこで、断ることで抵抗やストレスを感じるメンタルを改善しようとする記事。これをしないと断ることで罪悪感やストレスが生じて、自分が潰れてしまうからです。

介護職福祉職で断ることに抵抗やストレスを感じることを少なくするメンタルトレーニング篠原です。 介護職福祉職に就く人は断ることが苦手でそれによりストレスを抱えている人が多いのではないか?という前回の記事の続きです。...

上記を踏まえた上で今回は断るコミュニケーション技術をお伝えします。

fukushiくん
fukushiくん
お断ることで相手が怒ってしまったり嫌われることがありました。
篠原
篠原
私も多々経験があります。コミュニケーションは「伝え方が○割」という本もありますよね。

 

また、自分がお断りしたら相手は怒ったのに、違う人がお断りしたら相手は機嫌よく納得したということがあります。

誰に言われたかというのもありますが、最も影響するのは、

コミュニケーション=伝え方

 

fukushiくん
fukushiくん
断る理由をしっかり伝えても駄目なときがある。
篠原
篠原
断る理由をしっかり伝えると返って断りにくくなることがあります。

 

というように断る際、私達が逆の伝え方をやってる場合があります。

今回つい私達が断る際に相手を逆上させたり、断りにくくしているコミュニケーションをしているということをお伝えします。

 

この記事のポイント
  • 私達が断る際についやりがちな3つのコミュニケーション。これにより断りにくくしている場合がある。
  • 断ることやNOということをしやすくなる6つのコミュニケーション技術

断る際に私達がついやりがちでトラブルの元となる3つのコミュニケーション

  1. 断る理由を長々と説明
  2. 断る際にcan notで断る
  3. 必要以上に謝る

1、断る理由を長々と説明

fukushiくん
fukushiくん
長々と断る理由を説明したらだめなのですか?
篠原
篠原
逆を考えてみればわかります。

断る理由を長々と説明する人にはどう印象が伝わるでしょうか?

明日ご飯いかない?との答えに下記のような返答ならどうでしょうか?

えっとー、明日はそのー、あまり奥さんとの関係も良くなくて、それで何とかしようと、明日は二人でご飯食べようかと誘おうとしてまして。。。etc

fukushiくん
fukushiくん
確かにダラダラと言われても何が言いたいんだ?と思ってしまう。駄目なら駄目とスパッと言ってほしい。
篠原
篠原
理由はスパッと言ってくれたほうが良いですね。
fukushiくん
fukushiくん
でもスパッと言うと誘った方を大事にされてないと感じる。
篠原
篠原
はい。なので理由ではなく断ることで大変心苦しいという感情を伝えます

誘ってくださってありがたいし、嬉しいです。ですが明日は家族で過ごそうと思います。ほんとあなたからの誘いで嬉しいので断るのがとても辛いです。

2、断り文句にcan notで断る

嫌なことを押し付けられた、したくないことを誘われたという時に私達がやりがちな断り方で多いのが断り文句にcannot(○○できない)です。

・今日は出来ないです。

・今は出来ないんです。

fukushiくん
fukushiくん
なぜcannotがまずいのでしょう?
篠原
篠原
cannotで断ると、「できる条件」を探されてしまうんです。

・今日は出来ない。(明日なら出来る?)

・能力的に出来ない(教えたら出来る?)

ほんとにそう感じてるなら良いのですが、断り文句としてなら出来る条件を探されてしまいます。

本当はしたくないことを断ることをするときにcannotを使いがち。それは相手に出来る条件を与えてしまう。

fukushiくん
fukushiくん
本当は相手からの要求が嫌なんですが、断りづらいのでcannotを使いますね。 
篠原
篠原
はい。その際にやはり相手もできる条件を探してきて、 なんとか出来るように押し付け渋々受け入れてしまいます。そこで「cannot」ではなく「do not」を使います。

嫌なことや意にそぐわないことをするときにはdo not(しない)を使うと良い。

例えばサービス残業を押し付けられそうになったときに

サービス残業は自分のためにも会社のためにも良くないので、しないようにしている。

このように伝えると条件を与えません。

3、必要以上に謝る

断る際にやってしまうことですが「必要以上に謝る」ということですね。

fukushiくん
fukushiくん
断ることを悪いと感じてしまうので何度もすいませんと謝ってしまいます。
篠原
篠原
はい。それにより色々不都合が生じてしまいます。
必要以上に謝ってしまうことで起こる不都合
  • 断るとに罪悪感を感じてしまう
  • 謝れるごとに相手も怒りが助長する

自分が断るこちに罪悪感を感じてしまう

断ることは悪いことではありませんし、相手もそんな重い気持ちで誘ってはないでしょう。嫌々引き受けるくらいなら断ってくれて次の方法を探すくらいの気持ちでしょう。

なのに自分自身で「断ること=悪いこと」という罪悪感やストレスを生み出してしまいます。そういう方は断ることのメンタルの抵抗やストレスを感じることを少なくするメンタルトレーニングをお勧めします。

介護職福祉職で断ることに抵抗やストレスを感じることを少なくするメンタルトレーニング篠原です。 介護職福祉職に就く人は断ることが苦手でそれによりストレスを抱えている人が多いのではないか?という前回の記事の続きです。...

必要以上に謝れるごとに相手も怒りが助長する

必要以上に相手が謝ると、相手もなぜか自分が「悪いことをされた」と勘違いし怒りが助長しかねません。

相手もそんな重い気持ちで誘ってはないでしょう。なのに「すいません。すいません」と謝り倒すことで「悪いことをされた」と勘違いしてしまいます。

 

断ることやNOということをしやすくなる5つのコミュニケーション技術

1のを踏まえ断ることやNOということをしやすくなる5つのコミュニケーション技術は下記です。

  1. したくないときはcannotではなくdonot
  2. 謝る回数は少なく
  3. 断る理由は短く、断る時の感情は正直につたえる
  4. 礼儀正しく言う
  5. 断る時ゆっくりとした口調で伝える

1、したくないときはcannotではなくdonot

先ほど上記で説明した通りです。意にそぐわないときはdonotを使います。

fukushiくん
fukushiくん
しかし急に言われても浮かばないよ。
篠原
篠原
いくつかパターンを持っておくと良いでしょう。
  • 私は疲労がたまると風邪を引きやすいので無理をしないようにしている。お誘い嬉しいです。ありがとうございます。
  • 残業すると体がしんどくなるので早く帰るようにしています。休んでシフトに穴を開ける方が迷惑なので。

2、断る時の謝る回数は少なく

一度謝ればそれ以上は謝らなくて大丈夫です。

3、断る理由は短く、断る時の辛い感情を伝える

理由は短く、断る時の辛い感情を伝えます。

  • 明日はゆっくり疲れているのでゆっくり休みます。お誘いありがたくて断ることが辛いのですが、体調優先なので。
  • 今日は早めに帰ります。あなたが大変なときに本当に申し訳ないとも思いますが

4、礼儀正しくいう

相手が怒るのは自分が「自分の存在を軽率に扱われた」からです。

相手を尊敬・尊重しているが「提案内容は受けられない」ということを伝えるためにも礼儀正しく言えばよいです。

それでも怒ってくる相手は何かしらの性格の問題を抱えている方でしょう。

5、断るときにゆっくりとした口調で伝える

4の礼儀正しく同様、はやく伝えると「存在が軽率に扱われた」と思ってしまいがちです。

ゆっくりしっかりと伝えることで「相手に敬意を払っています」ということが伝わります。

まとめ、断ることが上手になると人生によい影響となる

自分を大切にしている人は「自分の時間」を大事に使います。

自分や大切な人のために時間を使いたいからです。自分の意に反することや嫌なことはなるべくしないようにし、大事なことに集中しようとします。

そのためにも意にそぐわないことや嫌なことを上手に断ることができるようになると、人間関係もそれなりに良好な関係で自分の人生もよりよいものになるでしょう。

断る技術=人生によい影響与える