篠原です。先日こんなツイートをしました。
介護職福祉職は「受け入れること」が大事ですが、性格的にむしろ嫌なことや意にそぐわないことをNOと言うことや断ることが苦手という人が多いのではないでしょうか?断れないことで抱えてしまう問題やストレスが高い。そういう人は受け入れることよりも「嫌なことをnoと言う練習」が必要かもしれません
— 現役福祉職員兼心理カウンセラーの資格を持つ 管理者兼サ責 篠原 (@masayukishino8) September 1, 2021
介護職福祉職は「受け入れること」が大事ですが、性格的にむしろ嫌なことや意にそぐわないことをNOと言うことや断ることが苦手という人が多いのではないでしょうか?断れないことで抱えてしまう問題やストレスが高い。そういう人は受け入れることよりも「嫌なことをnoと言う練習」が必要かもしれません
福祉や介護は受容や受け入れることが大事と教わります。確かに受容は大事ですし、相手の気持ちを受け入れることは奥が深いです。
とは言え問題やストレスを抱えてしまうのはむしろ意にそぐわないことや嫌なことを「NOと言えないこと」「断ることが出来ない」ことの方が多いのでは?
- 都合が悪いのに上司等から急に仕事を頼まれる。
- 利用者から無理なことを頼まれる。
- 行きたくもない飲み会や食事に誘われる。
- 嫌な人から誘われる etc
- もともとが親切
- 人のためになりたい
- 人に嫌われることが怖い
- 人に悪く思われていないか気になる
- 人の顔色や不快になっていないか気になる etc
こんな性格や特徴の方が多いのではないでしょうか?それゆえ意にそぐわなことでも断ることやNOということに抵抗がある。
昔は嫌なことや意にそぐわないことをNOと言えなかったり断れなかったりで、自己嫌悪に陥っていました。断るのが苦手で良くノートに「noといえる勇気」と書きました。
断れないことで生じる2段階の問題とは?
例えば地震。地震には1時被害と2時被害がありますよね。1時被害は建物や物が落ちてきたりで生じる被害。2時被害には津波があります。1時被害も怖いですが2時被害がとても怖いです。
同じように「意にそぐわないことや嫌なことをNOと言えないこと」で1段階の問題と2段階の問題が発生します。2段階目の問題も辛いです。それが今回の記事のポイントです。
☑️NOと言えない人が抱えてしまう3つの問題
☑️NOと言えな買った問題から生じる2時的な4つの重大な問題
☑️自分がNOと言えないことで実は相手にも迷惑をかけている?
Contents
NOと言えない人が抱えてしまう3つの問題

福祉や介護の仕事上こんなことが多いと思います
- 上司等から急に仕事を頼まれる。
- 利用者から無理なことを頼まれる。
- 行きたくもない飲み会や食事に誘われる。etc
- 雑務ややることがどんどん増える
- 残業時間や仕事時間が増える
- 嫌な人と付き合わなくてはいけない
物理的にやることが増えたり、労働時間が増えたり、嫌な人と付き合う時間が発生したりします。
注目すべきはその後。断れなかったことで生じる2時的な問題が結構辛い!
NOと言えなかった問題から生じる2時的な4つの重大な問題

- パンクする
- ストレスが増大
- 大事な時間をけずる
- 自己否定をし自己嫌悪になる
1、パンクする
仕事を頼まれた場合に断れないと、自分のやることが増えた抱え込みパンクしかねません。良く断れない人が自分で色々抱えパンクしているのを良く見ます。
いずれそれで潰れてしまう時がくるでしょう。
果たしてこれが長い目で見たときに良いことなのでしょうか?潰れて急に抜けられたら組織には大ダメージです。
断っておけば、誰かがそれをやり、あなたもパンクせずにすみます。
あなた自身もやることが減り、大事な物に集中できます。そしたら組織や利用者のためにもなっているかもしれません。
2、ストレスが増大する
意にそぐわないことをすることで、その後もそれをひきづりながら作業することと思います。
「なんで自分がやらなくてはならないんだ」
「なんで自分だけがこんな大変な思いをしているんだ」
こんな思いを抱えながら作業していることでしょう。それではストレスが増大します。
ストレスが高いと心身に良くないし、仕事も続けることも困難でしょう。
3,自分の大事な時間を削らなくてはならない
嫌な仕事を抱える、嫌な誘いに乗る、何にしても自分の大事な時間を削られます。
自分の時間を削られることは、色々なことに悪影響を及ぼすことにあまり気づいてない。仮に1時間その時間があったとしましょう。
- 1時間運動していたら
- 1時間自分の人生についてしっかり考えたら
- 1時間自分が必要とする本を読んだら
- 1時間大切な家族や友人と過ごしていたら
時間を削ってしまうことは人生にとってかなりダメージということを認識しましょう。
4,自己嫌悪になる
これが一番の問題です。1から3の結果もあり、自己否定をして自己嫌悪になってしまうことです。
自己否定や自己嫌悪にはとにかく問題があります。
自己嫌悪や自己否定はストレスが高い
やりたくないこや嫌なこと、意にそぐわないことを断われないことで自己否定をし、自己肯定感が下がってしまいます。
自分がNOと言えないことで実は相手にも迷惑をかけている?

確かに断った瞬間は嫌な気持ちになるかもしれませんが長い目で見たときにはどうでしょうか?
- 嫌々やっているのが伝わる
- この人はどんどんお願いすれば良いと依存してしまう
- 潰れてしまったら周囲が迷惑する
1、嫌々やっているのが伝わる
相手にも嫌々やっているのが伝わるでしょう。
それを見た相手もきっと「あなたが大丈夫というからお願いしたのに、嫌なら嫌と断ってくれたら良かったのに」と思っていると思います。
相手は断れられること前提で話していることも多いでしょう。
しっかり出来ないことは出来ないと伝えることが相手への優しさになってます。
2、この人はどんどんお願いすれば良いと依存してしまう
人はイエスマンには依存してしまうことが多いです。
しっかり出来ないことは出来ないと線を引かないと依存すれば良いやとなってしまいます。
依存関係は優しさではなく、ワガママを助長してしまいます。
3、潰れてしまったら周囲が大ダメージ
あなたがNOと言えなくて潰れてしまったら周囲や利用者、家族にも大ダメージになります。
周りの方のためにも断ることを身につけましょう。
まとめ 引き受けるにも条件をつけて

「まだ入ったばかりで自分の居場所がない」のでなんとか色々頑張り成果を出し居場所を作るために色々引き受けるというのならわかります。
しかし、3ヶ月も過ぎたら自分の居場所や仲の良い職員も出来てくるので、その時には何でもかんでも受け入れるのは得策と言えません。
相手のことを大事に思うならしっかり出来ないことは出来ないと言ってあげることも大事ですね。
次回の記事では「断ることやNOということに抵抗やストレスを感じることを少なくするメンタルトレーニング」を紹介します。
これをしないで口先だけ断る技術を身につけても断るごとに罪悪感を感じたり、ストレスを感じてしまいます。
まずはメンタルをトレーニングし、断ることのへの抵抗やストレスを感じることを少なくします。ぜひご覧ください。
