現役の福祉職で心理カウンセラーの資格を持つ篠原です。
職場に楽しみな気持ちで行けたり、明日も頑張ろうと思える一番の方法は職員と良い関係が気づけることだと思います。
最近のロンドン大学の研究では職場に一人でも友人のような関係の職員がいると言うことは年収に換算すると700万〜1000万程以上の価値があるとか。
今回は明日から使える職員と良い関係を気づけ、信頼関係を気づけるコミュニケーション技術をお伝えしたいと思います。
それだけでなくプライベートでも人と良い関係を築けるコミュニケーション技術です。と言っても何も難しいことはいりません。
私たちが普段介護や福祉の現場で行なっているコミュニケーション技術が人に喜ばれるコミュニケーション技術そのものだからです。
今回のこの記事では
Contents
介護職や福祉職はコミュニケーションのプロ?

カウンセラーの講座でも信頼関係を作るコミュニケーション技術を学ぶのですが、だいたい教わることが「あ、これ普段利用者にやっていることだ」と思うことが多くありました。
講座の内容で教わることは、普段介護や福祉の現場で何気なく利用者対応でやっているコミュニケーション技術を言語化されていたり、体系化されているものが多いと感じました。
- ペーシング・・・相手に呼吸やペースを合わせること
ペーシングの例
話すスピードや動くスピードなど利用者に毎日合わせていますよね。
- バックトラッキング(オーム返し)・・・言葉をオーム返しすることで相手も聞いてもらっていると感じる。
バックトラッキングの例
知的障害などを持つ利用者と接する時、フレーズや単語のみで相手の心情を把握する必要がある時があるのでオーム返しを多用していますよね。
普段やっているコミュニケーションを意識して使えるようになると、日常生活でも喜ばれるコミュニケーションが出来るようになれる。
コミュニケーション技術が逆効果になってしまう人たち

しかし、今回のコミュニケーション技術を使っては行けない人がいます。使うとそこに依存してくる可能性があります。
職場にいるストレスになる職員ですね。こんな人に良かれと思いコミュニケーション技術を使ってしまうと逆にそこに依存してくる可能性がありますので線を引いて付き合うのが良いでしょう。下記記事が参考になります。

コミュニケーション技術よりも数倍も大事なこと

長い付き合いになれば表面的な技術よりもその人の人間性に人は惹かれます。コミュニケーションというのは、色々な人間性がありますが、大事なことは相手の存在を受け入れられる姿勢ですね。
相手の存在を受け入れるということは、結局は自分を受け入れているかどうか?ということが大きいですね(自己肯定感)。自己受容ができていると相手の欠点にも寛大になれるからです。
逆に自己否定している人は相手の存在や欠点も否定しやすいもので、そんな人とは付き合いたくはないでしょう。
自己肯定感を挙げたいという方はこちらの記事をご覧になってください。

簡単に使え良い関係を築けるための3つのコミュニケーション技術

コミュニケーション技術は色々ありますが、ここでは簡単に使え良い関係を築けるための3つのコミュニケーション技術のをお伝えします。 先ほどのペーシングとバックトラッキングの他に日常でも使えるものです。
コミュニケーションでもっとも大事なことは「共感」
「辛かったね」「とても嬉しかったんだね」「大変だったね」「本当に良かったね」etc
介護職や福祉職であれば多用していますよね。
劣等感が強く自分の自信がなかった私は「この逆」をやっていました。自分の意見を相手に押し付けようとしたり、自分を見せつけようとしていました。よは「意気がる」ですね。当然ながら人と良い関係が築けませんでした。
人は自分の気持ちや考えをわかってもらえる人に好意を持てるということがよくわかりました。
人は自分の気持ちや意見や存在をまずは受け入れてもらえることが信頼関係を作る第一歩で、そのために必要なことが「共感」。
欠点や苦労に人は好感を持てる「自己開示」
共感の次に大事なことは自己開示です。私たちは欠点や苦労などは人に隠したがり、逆に良いところや自慢したいことは他人には話したくなります。
例えば「ドラえもん」で言ったらのび太くんは勉強も運動も出来ませんが多くの人が好感を持てますよね。「苦労や欠点を抱えながら」人や友人のために勇気を振り絞る姿に感動させられます。
しかしこれが出木杉くんだったらどうでしょうか?勉強も運動も出来ますが主人公だったらそこまで好感を持てませんね。
多くの人がそれぞれ「苦労や欠点や辛い気持ちや人に理解されない気持ちを抱えながら」それでも何とか生活しています。
欠点や苦労を人に開示してみましょう。きっと相手も辛いことを開示してくれるでしょう。
- 多くの人がそれぞれ「苦労や欠点や辛い気持ちや人に理解されない気持ちを抱えながら」それでも何とか生活している。
- あなたが自己開示する勇気が相手にも「自己開示していいんだ」という勇気を与えます。
- 人が共感できるのが「格好いい自慢話」より「苦労や欠点を抱えながら行動している姿」
この一言がかなり効果的「ねぎらい」
共感、自己開示に加え、本当に喜ばれるコミュニケーションは「ねぎらい」です。「頑張ったね」「お疲れ様」「大変だったね」・・・etc
これに一言付け加えるだけでひとつレベルアップした「ねぎらい」が出来るようになります。それは「プロセスをねぎらう」ということです。相手の行なった労力やプロセスをそのままフレーズに入れるだけで自分が行なったことを見てもらえていると思うと嬉しいものです。
特にあなたが上司という立場なら部下にも喜ばれます。またプライベートでも恋人や子供にも喜ばれますのでぜひ使ってみてください。
まとめ 人に喜ばれるコミュニケーション

□私たちが普段介護や福祉で利用者に行なっているコミュニケーションが人に喜ばれるコミュニケーションそのもの
□技術よりも自分の存在を受容することで相手の存在も受容できる。逆に自己否定していると相手の欠点や特徴にも否定しやすい
□共感、自己開示、ねぎらいなどを介護職や福祉職のコミュニケーションのスパイスに加えるともっと喜ばれる。