篠原です。
ツイッターに興味深い投稿がありました。
今日行った支援先でフロアリーダーが「お前は何回言ったらわかるんだ!」と介護職に怒っていたけど…
私が聞く限り、それじゃ伝わらないのでは…?という伝え方。
裏を返せば「何回言ったらわかるように伝えられるんだ」と自分に言っているのと一緒ですね!とはさすがに言えなかった(苦笑— ごろにぃ@介護コンサル (@saikouki) 2018年11月9日
今日行った支援先でフロアリーダーが「お前は何回言ったらわかるんだ!」と介護職に怒っていたけど…
私が聞く限り、それじゃ伝わらないのでは…?という伝え方。
裏を返せば「何回言ったらわかるように伝えられるんだ」と自分に言っているのと一緒ですね!とはさすがに言えなかった(苦笑
そのほかにもこんな同じようなセリフがありますよね。
- 「何回言ったらわかるんだ」
- 「前にもそれ言ったよね」
- 「言わなくてもわかるだろう」
- 「あなたってダメだね」 etc
これに対しツイートでは的確なことが書かれていますね。
裏を返せば「何回言ったらわかるように伝えられるんだ」と自分に言っているのと一緒ですね!とはさすがに言えなかった(苦笑
例えるならば「道路違反を取り締まる警察官がスピード違反してしまう」のと同じことではないかと?と思います。
☑️その上司に当たる人が結構ヤバイセリフを言ってしまう
☑️そのチーム大丈夫?と思ってしまう。
・「何度言ったらわかるんだ」と言ってしまう上司がヤバイ理由
・私たちが上司になったらどうしたら良いか?
Contents
「何度言ったらわかるんだ」と言ってしまう上司がヤバイ理由
先ほどのセリフの上司の本心を見てみましょう。→のところが上司の気持ちを推測した本心です。
- 「何回言ったらわかるんだ」 →一度言ったら憶えてよ
- 「前にもそれ言ったよね」 →一度言ったら憶えてよ
- 「言わなくてもわかるだろう」→自分の気持ちや考えを察してくれよ
- 「あなたってダメだね」 →私やチームのやってほしいことをやれていない
なぜこれが介護や福祉の仕事をしている上司が言ってしまうとヤバイのでしょうか?
介護や福祉=相手の立場にたつコミュニケーション=相手のの心の地図を描く仕事
介護や福祉は利用者の立場にたったコミュニケーションをする仕事です。認知症を患った利用者や知的障害を持った利用者など「声なき声」を感じる仕事ですね。
利用者の表情や非言語から相手が何を考えているのか?どうしたらいいのか?推測するのが仕事です。
相手がどんな状態で、どんな思考なのか?考えること。
例えば、あなたが日本に居たら日本語を話し日本の文化やマナーに合わせて生活します。逆にもしアメリカに居たらなるべく英語で話し、アメリカの文化やマナーに合わせますよね。アメリカに居て日本文化と同じように振る舞うことはしません。
相手はどんな地図の上に立っているのか?考えることが大事。相手は自分と同じ地図の上に立っているとは限らないので、自分の地図の常識で相手を考えないことが大事です。
上司は部下の心の地図に立てない?立たない?
上司の本心「何回言ったらわかるんだ(=1回言ったら憶えてよ)」というのは、ある意味上司の心の地図の常識で部下に伝えているだけであり、それが「部下に伝わっている」と思い込んでいるのでしょうね。
仕事だからわざと部下の立場に立たないということがあります。しかしそこになんのメリットがあるのでしょうか?逆にデメリットはないのでしょうか?
・仕事の厳しさを教えられる?→意味ありますか?
・上司の存在を誇示できる?→意味ありますか?
・使えものにならない部下を切り捨てる→人手不足ですが?
・部下が早く仕事を憶えないのでチーム力が増えない
・ストレスが溜まる
・部下が辞めていく可能性が高まる
・部下との信頼関係構築できない
・部下が「入った当初に必要以上に厳しくあしらわれた」という記憶はずっと残理、部下が成長した時に味方になってくれない。
部下の心の地図を描いて根気よく教えるメリットはすごい。
・初めは時間がかかるが部下が理解できるので、総合的な時間を考えると急がば回れで最終的に早く憶えてくれる
・部下は「右も左もわからない頃に助けてもらった」という恩は、心に残る。いずれ部下が成長した時に味方になってくれる
・周りの職員も根気強く教えてくれた上司としてその対応をみている
・初めは時間がかかる
→でも急がば回れで長期的に考えると時間的には短いのでは?。
・部下が辞めてしまうことがある
→周りの職員はしっかりとみていて、周りの職員が変わりに助けてくれる。
・サイコパスのような部下の場合、上司が甘えられて利用される
→周りの職員はしっかりとみていて、周りの職員が変わりに助けてくれる。
なるべく部下の地図に立つことによっていずれ得られるメリット=強いチームになる

ヤバイ上司はたくさんいますが、私たちはそれを繰り返さずにしっかり部下の立場に立って考えてあげればそのメリットはたくさんあります。
- 部下が成長した時に味方になってくれる
- 周りの職員が上司の対応をみて助けてくれる
- 部下は部下に同じことをする
・コミュニケーションの本質は「伝わること」
・自分がわかる説明でも相手に伝わらないことがある
・伝えられるように相手の立場に立って根気強く何度も教えよう
・急がば回れで初めに時間がかかっても、しっかり伝わればその先はスムーズに行くこともある
・部下が成長した時に味方になってくれる
・周りの職員も助けてくれる
・部下は部下に同じように接してくれる
結果 強いチームが出来上がる。良い人間関係になる。
まとめ みんなを頑張らせるリーダー?みんなが頑張ってくれるリーダー?

お隣のユニットリーダーが
「オレがいないと皆んなサボる!」とご立腹。ああ、確かに。そんな感じ。
でも、うちのユニットだとリーダーがいない時こそみんな頑張ってる。
なんだろう、この違い。
— ねこ☘️ (@neko_kaigo) August 15, 2020
お隣のユニットリーダーが
「オレがいないと皆んなサボる!」とご立腹。ああ、確かに。そんな感じ。
でも、うちのユニットだとリーダーがいない時こそみんな頑張ってる。
なんだろう、この違い。
隣のリーダーが怒って葉っぱをかけて職員を頑張らせているのでしょうね。一方「ねこさん」のチームリーダは、ねこさんも「(何だかわからないけど)リーダーがいない時こそみんな頑張っている」とのことですね。
これには様々な反応がありました。一部省略や割愛しています。
- 支配と信頼の違いな?
- トップダウンだから(動かない)?
- 支援(ケア)の根拠がわかっていないから?
- 自立を促すリーダーと無理やり動かすリーダーの違い?
- 褒め上手だから?
- 支える存在になっているから?
- 上司の存在でチームの在り方が変わる
- 上司は部下の立場に少しでも立ち物事を考える
- そうすれば「強いチーム」=上司がいなくても動けるチームになる。