篠原です。
福祉や介護の仕事をしていると必ず出てくるのが「他の職種の仕事をしてみたい」という気持ちです。
福祉や介護の仕事ですと施設など閉鎖的な空間に身を置くと言うこともあり、どうしてもこのままで良いのか?転職すべきか?と言う発想が出てきます。
とはいえ中途なら今の会社をすぐに退職することはお勧めしません。退職することでのデメリットがたくさんあるからです。
転職したい気持ちは大事に、動いた方が良いです。でもいきなり辞めるのではなく「ある程度見通しを作ること」をお勧めします。
そして「見通し」が出来たらぜひ積極的に転職活動して欲しいと思います。
なぜ「小さく動いて見通しを作ること」と「見通しがある程度たったら退職の意向を示して動く」と言う二つをお勧めするか解説したいと思います。
- 他の職種も経験してみたい!と言う気持ちがある。
- すぐに退職してしまうことはおすすめしない。
- ポイントは仕事を続けながら「小さく動くいて見通しを作る」こと
- 見通しがある程度たったら退職の意向を示して動いてみましょう。
すぐに今の会社を退職してしまうことでのデメリット

今の会社をすぐに退職してしまうことでのデメリットがあります。
貯蓄が数年ある人なら良いですが、無くなると焦りや不安の気持ちがたくさん出てきてしまいます。実家暮らしで扶養者がいて生活費にも困らないと言う方以外は考えた方が良いです。
ストレスの部類の中でもお金のストレスが一番見た目を老けさせると言う調査結果が出ています。
自殺率と失業率と言うのは高い相関関係があるというデータが出ています。
収入・貯金が無くなるストレスというのは甘くみないほうが良さそうです。
失業保険という手もありますが、自己都合の場合申請してから3ヶ月後に支給になります。3ヶ月はお金の保証がありません。失業保険については下記の記事で詳しく解説しています。

- 収入が無くなると不安が募り焦ってブラック企業に転職しかねない
- 失業保険が受けられるまで3ヶ月あり、支給後も時間が限られている
ですので違う業種に転職するにしても、同じ福祉や介護に転職するにしてもある程度「どうしたいかの見通し」が必要になります。
健康を害しては一生その病気と付き合うことになります。ブラックな職場で健康上の恐れがある場合すぐに辞めましょう。

収入が減ることのストレスは大きい。健康上の不安がすぐにでもなければ、職場を辞める前に、「ある程度の見通し」を作ってから辞めましょう。
「ある程度の見通し」の作り方=小さく動き体験を積み重ねる

- 机上で自己分析をしてみよう
- 職場や仕事を擬似体験できないか考え行動してみる
【見通し作り1】机上で自己分析をしてみる
一般の就職ならばエントリーシートを書いても書類選考で落とされてしまうことは結構あります。そのために結構力を入れて自己分析などをしますよね。
しかし福祉の現場は下手なものを書かない限り、書類選考で落とされることはそうはありません。ゆえに自己分析などしっかりする人もあまりいないでしょう。
自己分析することで良いことは自分について「ある程度」考えることだと思います。
旅行と同じで旅に行く時には、何も考えずに出発することはあまりありませんよね。目的地を考えて、予算はどれくらいで、何泊でどうやっていくのか。ある程度旅の行程表を考えますよね。
でも旅は何があるかわからないので変わる可能性はある。変わってもいいんですがある程度行程表があれば応用も効きやすいです。
同じように「この会社でこうして行こう」とある程度目標や目的があれば急な変化やストレスにも何とか対応することはできます。
では自己分析はどのようにやれば良いのでしょうか?今では自己分析の本も売っていますし、ジョブカフェやハローワークも活用できます。
・今までこの会社で自分が何をやってきたのか?
・その中で得意なこと好きだっとことは?
・苦手だったこと嫌だったことは?
・今までや職場の経験から自分が大事にしている価値観は?
・経験した時どうやって乗り越えたか?
・自分の得意とすること?不得意とすることは?
・やってみたいことは?それをやるには?
・今後どんな人生を生きたい?
・いずれ●●したい!と伸ばしてきたことはないか?それをいますぐ小さくでもするには?
例)いずれ留学した。いずれ世界旅行にいきたい。いずれ英語を学びたい。
→留学は無理だけど、5日間有給をとり、一度海外旅行に行ってみよう。
でも自己分析で大事なことは「絶対変化がある」ということですね。考えたことも経験を積めばどんどん変わってくるものです。だから「しっかり」した行程表ではなく「ある程度」で良いんです。簡単な自己分析で良いので行なっておくと良いでしょう。逆にしっかりやろうと思うと考えすぎてしまうのでそれは時間の無駄ですね。
【見通し作り2】分析したことを踏まえ「小さな擬似体験できないか?」考える
机上で自己分析で考えたことを実際に動いてみるとイメージと違ったなんてことは多いですよね。
あれほど入りたかった会社なのにいざ就職すると雰囲気や人間関係がちょっと合わないなどもあります。ちょっと体験すれば気づけたのにってこともあります。しかし一度就職してしまったら退職するのが結構大変です。
余程の事情がない限りどこの施設も見学させてもらえます。またボランティア体験なども出来ます。職員の雰囲気も感じられることですし、うまくいけば職員の話も聞けます。イベントなどの行事を調べて参加させてもらうのも良いでしょう。
- その実際に体験している人(一時情報)を探し、話をききに行ってみる
- その体験が実際に出来ないか?考えたり聞いたりしてみる
- 体験したことを、また自己分析のように書いてみる
介護福祉士を取得後「ケアマネ」になろうか迷っていた頃、自分の祖母に付いていたケアマネがいた。そこで「実はケアマネの仕事に興味あるので話を聞かせてもらえませんか?」とお願いしたところ快く引き受けてくれました。
喫茶店で数時間時間を頂き、実際の話を聞いてみるとやはりイメージと違っていました。
自己分析(書く)と小さい擬似体験を繰り返し行う
自己分析と小さい擬似体験を繰り返し行うことで自分が行くべき道を確信して行きます。
体験と書くを繰り返して行っていくと自分がいくべき道がなんとなくの見通しが見えてくると思います。これには数ヶ月くらいはかかるでしょうから仕事を進めながらをお勧めします。
自己分析を書くことと小さい擬似体験を繰り返していくことで「ある程度の見通し」を作る。
ある程度の見通しがたったら思いきって動いてみる3つの理由

「ある程度の見通し」がたったら実際に退職届を出したり、転職活動をするなど思い切って動いてみましょう。
- 結局物事は行動してみないとわからず、考えすぎてしまうと動けなくなってしまうから
- 介護や福祉業界はダメだったら戻れるという人手不足という特権がある
- 行動して失敗したとしても無駄にはならないから
【理由1】結局物事は行動してみないとわからず、考えすぎてしまうと動けなくなってしまうから
ある程度の見通しを作るのは必要ですが、特にメンタルが弱い人ほど「ある程度」ではなく「完璧」に物事を考えすぎてしまいます。
旅行と同じ、計画通りに物事はうまくいきません。どこかで実際に腹を決めて動くしかありません。動いていく中で修正していくのが良いです。
【理由2】介護や福祉業界はダメだったら戻れるという人手不足という特権がある
介護や福祉の業界はどこも人手不足で人材を必要としています。一時期離れていてもまた戻りたいと思えばまた戻れます。
有効求人倍率は高い業界なのでそれは活用させてもらう気持ちで最悪同じ業界に戻れる保険があるのですから思い切って行動してみましょう。
同じ福祉や介護の業界に転職するなら下記の記事が使えます。

【理由3】行動して失敗したとしてもその経験は無駄にはならないから
一時期その行動が失敗だったとしてもその経験は無駄にはなりません。ある程度の見通しの元の経験ならば「仕方ない」と思えるでしょう。
自分の思いを大事にして行動してみてくださいね。
失業保険を活用する
失業保険も大いに活用できます。しかし3ヶ月の待機期間があるなど複雑です。まずは下記の記事で学んでみましょう。

まとめ 練りこんだ挑戦なら失敗は全てフィードバックになる
私の好きなある実業家ががこんなことを言っていました。
失敗とはフィードバックが得られないこと。フィードバックが得られれば全て成功。何もしないと言うことはフィードバックが得られないので失敗。
大事なことは「フィードバック」です。
情報を集め、分析し、仮説をたて、実際に動き、動いたものを分析し、また繰り返す。そうすれば自分が思い描いたものに少し近づけます。
他の仕事を経験したいと言う気持ちを大事にして欲しいと思います。