運営に関する秘策

管理者になりわかった運営側と現場側がわかりあえない理由とは?

篠原です。

現場から管理者になりました。やりがいはあるが、毎日とても大変。

はっきりいって管理者を甘く見ていました。

現場の頃は管理者が何やってるかもわからなかっです。それでたらたら文句を言ってました。

  • 管理側は悪い
  • なぜ現場のことがわからないないのか?
  • 運営がとんちんかん。

と、どうしようもなく毎日を過ごしてました。しかし、現場と管理を経験することでわかったこと。

運営と現場では悩むことの「質」が違う!

具体的には!

現場の頃は利用者のことを考えていたが、運営になると、利用者の生活を維持するための土台である「事業所や法人」組織の維持のことまで考える必要がある。

当然ながら事業所や法人がつぶれるとサービスを提供できないだけでなく、職員が職を失い、下手をすると利用者が行き場所を失います。

そこに分かり合えない理由があると思います。

しかし本当にブラックな会社もあるので気を付けてね。ブラックな施設の見極め方は下記を参照ください

管理者になってわかったブラックな福祉施設の見極め方こんにちは、篠原です。 ブラック企業に勤めないために、勤め続けないためにブラックがどうかの見極め方はとても大事かも思います。 ...

この記事では

なぜ運営側と現場がわかりあえないか?の管理と現場を経験した私なりの理由を挙げて

どうしたら現場と運営側がわかりあえるか?の対策を私なりに考えます

なぜ運営側と現場がわかりあえない理由とは?

そもそも現場の職員にとって管理者が何をやっているか?わからないという方も多いかと思い思います。代表的な4つの仕事です。

管理者になりやっている4つの管理

代表的な管理者の4つの管理
  • 財務管理
  • 運営管理
  • 労務管理
  • 人事管理

担当の課があればそこである程度やってくれますが、どちらにしても責任は管理者であり、把握する必要がある。

そもそも今まで現場のことをやっていた人間にとっていきなり「財務管理をしろ」と言われても全くわからないことばかりです。

またお金や数字に対する責任を負うストレスはかなり高いという研究結果があるくらいストレス値が高い。

この4つをやる必要があり、常に管理者の頭の中はパンパン。

他にも管理者の立場上下記のことがあります。

多くの管理者は、現場や他の管理者を兼務しながら

多くの管理者は「管理責任者」の立場で労働基準法が適用さえない方が多いと思います。つまり、

管理者は現場や他の管理者と兼務できるのです。

多くの事業所で余裕がある所など少ないと思いますので、人件費を削るためにも管理者が他のものと現場や他の管理者を兼務していることでしょう。

情報が管理者に集中する

組織では情報が上に上に上がってきます。

特に管理の部分の情報は利用者・職員・組織運営etc色々です。情報が洪水化しています。

その中で現場の些細な問題などは後回しになります。とはいえ虐待やハラスメントに発展してしまうものは手を打つ必要がありますので、手遅れになる前になんとかしたいとは思っています。

色々ありますがでは次の章では分かり合える対策を考えます。

現場と運営側がわかりあえる対策とは?

運営側が大変なのはわかりましたが、現場だって大変で、この組織にいても大丈夫なのか?考えることは多いかと思います。

そこで現場と運営側が分かり合える対策を3つ考えました。

運営側と現場がわかりあえる3つの対策
  1. やることは違えど飛行機を飛ばす目的は同じ=理念
  2. トップダウンを待つのではなく、ボトムアップを積極的に行う
  3. わかってくれないではなく、伝える努力をする

 

対策1、やること違えど飛行機を飛ばす目的は同じ=理念

現場と運営では業務そのものが違います。飛行機で例えると、下記のような感じかと。

●運営、管理:飛行機が無事に飛ぶ仕事=操縦士や整備士

●現場:客によりよりフライトを楽しんでもらう=CA=現場

二つの立場の仕事は違えど、やる目的は同じ。つまり「客を安全によりよい旅をしてもらう」ことですね。

それが普通なら「理念」になります。

なので、本来何か迷ったら法人の理念に戻って考えるのがよいんですね。国で言えば憲法にあたる部分です。

とはいえ、運営側も、ただの飾りになっていることもあるので、そこは指摘出来ることでしょう。

運営側が無茶苦茶言ってたらそもそも理念はなんなのか?を考えて貰えれば良いかと。

対策2,トップダウンを待つのではなく、ボトムアップを積極的に行う

やっている仕事が違うので、上の人が分かってくれるというのは大間違い。積極的に情報を上げていく必要があります。

現場は今こうなっているという情報を運営側に上げていく、言わばボトムアップが重要になります。

ボトムアップがない組織=意見が出にくい組織なので、発展がないでしょう。

待っていても上は動かないので、その組織で長く勤めたいと思うなら、伝えていく努力が必要です。

対策3,わかってくれないではなく、伝える努力をする

伝える工夫をする必要があります。感情的にあーだこーだ言っても伝わらない。

現場の意見を聞いていると分けわからないことがたくさんあり???って思います。なぜそんなことになってるの?と思うことがたくさんあります。

管理者には情報が集中し、頭がパンパン。とはいえ、現場は良くしたいし、無茶苦茶になって辞められても困るのでなんとかしたい。

なので優先順位をつけて改善していくのですが、結構どうしようもない問題は難しいです。

例えば

  • ○○さんと相性が悪いから変えて欲しい

等言われてもどうすることも出来ません。逆に

  • ○○さんの仕事の価値観的に急いで業務をこなしていて、利用者さんが辛い思いをしていて、利用者さんからもこう言われた。一度現場でも伝えたが変わらないので管理者から話して欲しい

これなら○○さんと面談を持とうとなります。その前に利用者さんの話も聞こうとなります。

 

まとめ わかりあう努力が必要

管理と現場は男女に似ていてそもそも男性と女性で、わかりあえないことが多いですが、そもそも考え方の質が違う。

なので、分かり合う努力は必要かなと。

とはいえ管理側も辞められたら困る訳であって末永く職員には働いてほしいのでなんとかしたい気持ちもある。

なので自分がより良く働ける環境を作るためにも諦めずにお互いを伝え合う努力が必要かなと思います。

伝える工夫をしても、一向に話を聞かなかったり、改善がないなら、そもそも運営機能が機能していないので転職した方が良いかと思います。